ステーブルコイン決済に特化したL1ブロックチェーン「Plasma(プラズマ)」の共同創業者及びCEOであるポール・フェックス氏は2日、ネイティブトークン「XPL」のローンチ以降、市場で広まっている複数の噂について、自身のXアカウントを通じて公式に否定した。
3つの噂を否定、コミュニティの懸念払拭へ
プラズマのネイティブトークンであるXPLは、9月25日に主要な暗号資産(仮想通貨)取引所に上場後、28日までに160%超の高騰を記録。その後は徐々に価格が下がり、執筆時点では0.96ドル前後で推移している。

価格の急上昇により市場の大きな注目を集めるなかで、コミュニティ内ではいくつかの噂が広まっていたようだ。
ポール氏が今回否定したのは、以下の3つの点である。
- チームによるXPLトークンの売却について:「チームメンバーは誰もXPLを売却していない」と断言。投資家およびチームが保有するXPLトークンは、すべて1年間のクリフ期間を含む3年間のロックアップ対象であるとした。
- チームの経歴について:「我々のチームが『元Blast(ブラスト)』であると言うのは、『元Google』や『元ゴールドマン・サックス』と言うのと同じだ」と述べ、一部のメンバーの経歴のみを切り取ってプロジェクトの出自を語る見方を否定。約50名のチームには、「Blur(ブラー)」や「Blast」の出身者が3名在籍しているものの、多様なトップ企業からの人材で構成されているとし、「我々はPlasmaに集まったチームを誇りに思っている」と付け加えた。
※BlurとBlastは同じ創業者によるWeb3プロジェクトであり、特にBlastのローンチ時に資金のロック方法などに関して、多くのユーザーから非難を浴びた。 - Wintermute(ウィンターミュート)との関係について:大手マーケットメイカーであるウィンターミュートとの関係についても言及。「我々はウィンターミュートをマーケットメイカーとして契約したことはなく、いかなるサービスについても契約したことはない」と、協力関係にあるとの噂を完全に否定した。
ポール氏は、「我々は未来のお金の構築に集中しており、これ以上コメントするつもりはない」と述べ、コミュニティのサポートに感謝を示しつつ、噂を一蹴。この公式声明は、上場後の価格変動の中で生じていたコミュニティの不信感を払拭し、プロジェクトへの信頼を再確認させるものとなりそうだ。
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