Phantom、Solanaの高速取引プラットフォーム「Solsniper」を買収

伊藤 将史
8 Min Read

ソラナ(SOL)エコシステムで最大のシェアを誇る暗号資産(仮想通貨)ウォレット「Phantom(ファントム)」は4日、ミームコイントレードに特化した高速トレーディング・分析プラットフォーム「Solsniper(ソルスナイパー)」を買収したと発表した。

ウォレットから金融プラットフォームへ転換加速

ファントムは公式ブログで、今回の買収について、同社が単なるウォレットから、あらゆるユーザーと金融ユースケースに対応する「総合的な消費者向け金融プラットフォームへと進化する」ための戦略的な一手であると説明。ソルスナイパーの高度な機能と専門知識を取り込むことで、より専門的なトレーダー向けのツールを提供できるようになるとした。

さらに、「製品の対象範囲を拡大し、ペースを加速させ、卓越したチームをファントムに統合するために、今後も積極的に買収を進めていく」と宣言し、今後もM&Aを続ける方針を明確に示している。

ソルスナイパーは2021年に設立された、ソラナエコシステムでトップクラスの高度なトレーディングプラットフォームである。スピードと精度を重視して構築されており、ユーザーはウォレットのアクティビティ追跡、新規トークンのローンチ監視、価格変動への即時反応といった機能を利用できる。その性能から、パワーユーザー(専門的な知識を持ち、高度な機能を使いこなす上級者)から高い支持を得ているという。

ファントムによると、ソルスナイパーのウェブプラットフォームは今後も運営を継続し、数ヶ月以内にさらなる機能追加や改善が行われる予定だ。

今回の買収は、単なる製品の統合に留まらない。ファントムは、ソルスナイパーの運営チームを「強気相場でも弱気相場でも優れた製品を開発し、出荷してきた仮想通貨のベテラン」と評価しており、彼らがファントムのトレーディング製品をレベルアップさせる上で重要な役割を果たすとした。

今回の買収は、ファントムがソラナエコシステムにおける存在感をさらに高め、より専門的なトレーダー層を取り込むための重要な布石となる。今後も積極的な買収戦略を続けると同社が公言していることから、その動向に注目が集まる。

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2017年の仮想通貨ブームの頃に興味を持ち、以降Web3分野の記事の執筆をし続けているライター。特にブロックチェーンゲームとNFTに熱中しており、日々新たなプロダクトのリサーチに勤しんでいる。自著『GameFiの教科書』。
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