パーペチュアル取引(無期限先物)を主力商品として扱う分散型取引所(DEX)「Aster(アスター)」は29日、ジェネシス・ステージ2の最終エポックにおいてホールディング・タイム・スコアの重みを10倍に引き上げることを発表した。この変更により、ポジション保有期間が長いほど、また取引のオープン・インタレスト(OI)が高いほど、より多くのRhポイントを獲得できるようになる。
5つのスコアリング項目で総合評価

アスタージェネシス・ステージ2のスコアリング・システムは4つの項目で構成されている。「取引ボリューム・スコア」では、アスタープロでの取引量が多いほどRhポイントが増加し、テイカーはメイカーと比較して2倍のポイントを獲得できる。
「ホールディング・タイム・スコア」は今回の変更で10倍の重みを持つことになり、ポジション保有期間が長いほど多くのRhポイントが付与される。Rhポイントは週間取引量の2倍を上限として設定されている。
「アスター・アセット・ホールディング・スコア」では、asBNBやUSDFなどのアスターアセットをマージンとしてアスタープロで取引に活用することで、週間取引量の2倍を上限としてRhポイントが獲得できる。
「リアライズド損益スコア」では、ファンディング手数料などを除く日次の実現損益がRhポイントに貢献し、「リファラル・チーム・ポイント・スコア」では招待者のベースRhポイントの一定割合(1次レベル10%、2次レベル5%)を獲得できる仕組みとなっている。
なお、現在進行中のジェネシス・ステージ2は10月5日で終了する予定となっている。ただし、ステージ2終了後はすぐにステージ3へ移行。新たに現物取引スコアの導入など報酬体系が刷新される予定だ。
今回のホールディング・タイム・スコアの重み引き上げは、長期的なポジション保有を促進し、プラットフォームの流動性安定化を図る狙いがあると見られる。
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