ニューヨーク証券取引所(NYSE)傘下のNYSEアーカは21日、グレースケール・インベストメンツが運用するXRPトラストETF(ティッカー:GXRP)とドージコイン・トラストETF(ティッカー:GDOG)の上場・登録を正式に承認した。両ETFは11月24日から取引を開始し、米国の投資家は証券口座を通じて初めてドージコイン、そしてXRPへの投資エクスポージャーを従来の証券商品として取得できるようになる。
DOGE初、XRPは3番目の純粋な現物ETF
NYSEアーカは1934年証券取引法に基づき、グレースケールXRP・ドージコインETFの全上場要件を満たしたことを認証した。この承認は、両暗号資産が米国最大の証券取引所の厳格な審査基準をクリアしたことを意味する。
GDOGは米国初のドージコイン現物ETFとなる。一方GXRPは、キャナリー・キャピタル(11月13日上場、初日出来高5,800万ドルで2025年ETF最大記録)、ビットワイズ(11月20日上場)に続く3番目の純粋な現物XRP ETFだ。9月18日に上場したREX-OspreyのXRPR ETFは、現物とデリバティブを組み合わせたハイブリッド型であり、純粋な現物ETFには分類されない。
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両ETFの運用手数料は0.35%に設定されており、グレースケールが10月に上場したソラナETF(GSOL)と同水準となる。GXRPは約14億XRPを保有し、その74%以上をステーキング運用する。
今回の承認は、米国暗号資産ETF市場における「新波」の一環として位置づけられる。フランクリン・テンプルトンも11月18日にXRP ETF(ティッカー:EZRP)をCBOEに上場しており、主要資産運用会社による暗号資産ETFの上場が相次ぐ。業界関係者の間では、今後40種類以上のアルトコインETFが米国市場に登場するとの見方も出ている。
グレースケールは2013年の設立以来、350億ドルの運用資産残高を持つ米国最大級のデジタル資産運用会社だ。同社のXRPおよびドージコインETFは、既存の非公開トラストをETFに転換する形で実現し、NYSEアーカの承認を経て米国投資家に広く開放される。




