レイヤー1ブロックチェーンプロジェクト「Monad(モナド)」は9日、トークンエアドロップの請求ポータルを10月14日に開設すると公式Xで発表した。エアドロップ準備の最終段階に入ったとの発表に続く投稿であることから、コミュニティや暗号資産(仮想通貨)業界全体での期待が高まっている。
従来の常識を覆す「時間制限型」請求プロセスを構想
モナドはイーサリアムとの高い互換性を持ち、毎秒1万件のトランザクション処理を強みに持つブロックチェーンだ。その高い処理性能から「ソラナ・キラー」としての呼び声も高い。現在はテストネット段階であるが、2025年内のメインネット公開を目指して開発が進められている。
公式はエアドロップ獲得のための具体的なタスク内容を明らかにしていないが、コミュニティ内ではテストネット上に展開されているdApps(分散型アプリ)の利用や取引実績の確保などが条件になると推測されてきた。こうしたテストネット貢献者への報酬分配は、多くの暗号資産プロジェクトが採用してきた一般的な手法でもある。
一方、モナドのエアドロップは従来の仕組みとは一線を画すものになるようだ。モナドのグロース責任者ケビン・マコーディック氏は9日、暗号資産インフルエンサーThreadGuy(スレッドガイ)のポッドキャストに出演し、「スナップショットのように自動的に配布される形式ではない」と説明。「時間制限内に特定の操作を完了して申請を行う必要がある」と語った。
同氏の発言からも、エアドロップ請求期間中においても積極的な行動から報酬量を増やせる可能性があることが推測できる。エアドロップを単なる過去の貢献への報酬ではなく、今後のネットワーク参加やアクティブな利用を促すものとして捉えている点は、非常にユニークな点であると言えるだろう。
エアドロップ獲得資格や具体的なトークノミクスについては、未だ公式から明かされていない。今回の請求ポータルの開設を通じて、いつエアドロップが実施されるかについても今後の情報公開を待つ必要がある。謎に包まれたままのトークンエアドロップの全貌が公開される時、市場にどんな影響がもたらされるかが注目を集めそうだ。
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