レイヤー1ブロックチェーン「Monad(モナド)」は6日、2025年11月24日にメインネットを公開すると発表した。公式Xではすでにカウントダウンが開始されており、ブロックチェーン業界内で大きな注目を集めている。
コミュニティの期待が高まるも、一方では公開遅延を懸念する声も
モナドは2022年の設立以来、イーサリアム(Ethereum)が持つ分散性を維持しながら、ソラナ(Solana)と同等の高速処理を実現することを目標に掲げてきた。テストネット運用の段階で高いパフォーマンスを示し、2025年8月には「年内ローンチ」を公式Xで示唆したことで、コミュニティの期待が高まっていた。
今回の発表にSNS上では、メインネット公開に熱狂的な期待を示すユーザーの声が溢れた。しかしその一方、ブロックチェーンプロジェクトの多くが当初予定から遅延する傾向があることから、「実際のローンチは2026年第1四半期になるだろう」といった懐疑的な見方を示すユーザーの声もみられている。
エアドロップ対象者は22.5万人超、今後は主要dAppsとの連携強化へ
メインネット公開に加え、長らく期待されてきた独自トークン「MON(モン)」のエアドロップについても具体的な方針が示された。モナドのチームメンバーは、メインネット公開と同日にMONのエアドロップを実施する予定であるとThe Block(ザ・ブロック)に対して明らかにしている。
報道によると、このエアドロップはモナドエコシステムの初期メンバーに加え、約22.5万人の主要な暗号資産(仮想通貨)サービスの利用者が対象になるという。具体的には、Uniswap(ユニスワップ)やAave(アーベ)、Pump.fun(パンプファン)のようなサービス利用者が挙げられている。
モナドは10月14日から11月3日の間、トークンエアドロップのための請求ポータルを開設。ユーザーはウォレット接続やSNS連携などを通じて、エアドロップ割り当ての確認と受け取り先の確定を進めることができた。しかし、この期間中はもちろん、エアドロップ実施予定が明らかになった現在も、MONのトークノミクスは明かされていない。
モナドはメインネット稼働後、ユニスワップをはじめとする主要な分散型アプリケーション(dApps)の統合や、主要暗号資産ウォレットとの連携を計画しているという。今後は高性能な取引処理と互換性の高い開発環境を武器に、既存レイヤー1との競争が本格化することが予想される。
今回のメインネット公開とエアドロップ実施の発表は、次世代ブロックチェーン基盤としてのモナドの実力を試す重要な節目となる。今後の開発進捗とコミュニティでの反応に注目したいところだ。
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