ゲーム・エンターテインメント事業を展開する東証グロース市場上場のモブキャストホールディングス(3664)は25日、暗号資産ソラナ(SOL)の追加取得を発表した。同社は10月24日から11月21日までに11,287.61SOLを取得し、累計取得額は3億円に到達、保有量は1万SOLを突破した。
OKCoin Japanと提携、バリデータ事業も展開
同社は10月よりデジタル・アセット・トレジャリー(DAT)事業を開始し、ソラナに特化した戦略的保有を推進してきた。11月7日には累計9,070SOL(取得価額2億5,070万円)の取得完了を発表し、同日にDawn Labsとソラナバリデータ事業における戦略的パートナーシップも締結している。
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さらに11月12日には、国内暗号資産取引所OKCoin Japanとソラナの運用を軸としたトレジャリー事業領域における戦略的パートナーシップ契約を締結した。同社は2025年末までに国内企業でトップクラスのSOL保有規模を達成する目標を掲げている。
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累計保有量1万SOL突破、平均単価は2万6,578円
今回の追加取得により、保有量は1万SOLを超えた。取得期間中の平均取得単価は1SOL当たり2万6,578円だった。取得資金の原資は、同社が10月3日に発行した第36回新株予約権の行使により調達した資金を充てている。
同社が公開した取得推移によると、10月24日に101.69SOLから開始し、段階的に取得を拡大した。取得時期による価格差も見られ、10月24日は2万9,500円だったが、11月21日には2万6,578円まで低下している。
ステーキング収益と事業連携を見据えた戦略
同社は取得理由について、短期的な相場変動に過度に依存せず、ステーキング収益や中長期的な価値向上を目指すと説明した。さらに、コア事業である「ソーシャル・エンターテインメント&メディア事業」との連携を見据えた戦略的な取得方針を継続するとしている。
バリデータ事業では、自社保有SOLの運用に加え、外部のユーザーや企業から預かったSOLを運用し、その成果に応じた報酬を得るモデルを展開する。将来的には50万SOL規模の運用を視野に入れている。
同社の藪考樹CEOは「Dawn Labsとの提携は、当社がソラナトレジャリー事業を”保有から収益化”へ進化させるうえで重要な一歩」とコメントしている。
暗号資産の保有残高については四半期ごとに時価評価を行い、その評価損益を損益計算書に計上する予定だ。同社は当期業績への具体的な影響は未定としている。
なお、本リリースにおける保有量には、バリデータ運用およびステーキングを通じて取得したソラナは含まれていない。




