- 中・長期は依然として下落優勢だが、短期的には下落リスクが後退
- 4時間足長期HMAの上抜けを維持し、上部の各抵抗帯を段階的に上抜けできるかが今後の焦点
- メタプラネットは転換社債発行と自己株式取得を発表し、財務改善への期待と将来の株式希薄化リスクの両面に注目が集まる
メタプラネット(3350) チャート分析



- エントリー方向:ロング(中・長期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 4時間足長期HMA及び1時間足中期HMAラインを維持
- 日足一目均衡表雲、日足短期HMA、日足中期HMAを段階的に上抜け
- 4時間足ボリンジャーバンドのエクスパンションを確認
- 4時間足及び1時間足レベルで上昇のダウ理論が成立
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 359円付近
- 損切り目安:
- エントリー時点での直近安値
メタプラネットは昨日、258円付近から取引を開始。一昨日の終値を下回っての取引開始となったが、4時間足長期HMAに支えられて横ばいで推移し、1時間足中期HMAを上抜けした。最終的に261円で取引を終了した。
現状、日足・4時間足MACDからは依然として下落優勢と読み取れる。しかし、1時間足MACDでは下落圧力の減少が続いており、4時間足長期HMAラインを維持しながら1時間足中期HMAを上抜けしたことで、短期的な下落リスクは大幅に減少したと推測できる。
ただし、前述のように日足・4時間足レベルでは依然として下落リスクが高い。そのため、今後は4時間足長期HMAおよび1時間足中期HMAラインを維持しながら、価格上部に控える日足一目均衡表雲、日足短期HMA、日足中期HMAを段階的に上抜けできるかが焦点となる。また、上昇と判断するためには、日足中期HMAを上抜けした後、4時間足ボリンジャーバンドのエクスパンションを伴う上昇となり、4時間足レベルで上昇のダウ理論が成立する必要がある。
これらの条件が整えば、中期的に上昇へ転じた可能性が高まるため、1時間足レベルでも上昇のダウ理論が成立した後、日足レベルでの直近高値である359円付近までの上昇が視野に入るだろう。
長期的にも、上記の値動きが成立すれば上昇の可能性が高まる。一方、現状は日足レベルで下落優勢であることから、直上の日足一目均衡表雲付近で反落し、4時間足長期HMAを下抜けした場合は、直近安値ラインである232円付近までの下落も想定しておく必要があると考える。
- ハル移動平均線
- 20EMA:ピンク(短期HMA)
- 80EMA:水色(中期HMA)
- 320EMA:緑(長期HMA)
- ボリンジャーバンド
- 1時間足:期間200、偏差2.5
- 4時間足・日足:期間50、偏差2.5
- 一目均衡表(雲のみ表示)
- 転換線:9
- 基準線:26
- 先行スパン:52
- ・MACD(クリスマニング氏の設定値)
- 短期EMA:9
- 長期EMA:17
- シグナル:7
メタプラネット(3350) 株価材料と今後の見通し
ビットコイン価格の動向
- 現在価格:(10月14日朝、取得時点)
- ドル建て:83,364.94ドル
- 円建て:13,199,238円
- 変動率:(24時間)
- ドル建て:約0.9%上昇
- 円建て:約0.9%上昇
ビットコインは8万3,000ドル台で推移し、直近24時間では小幅に回復している。今後、この上昇が続くかは米国の金利見通しにも左右される可能性があり、米消費者物価指数(CPI)の発表結果と、それを受けたBTC価格の反応に注目したい。
メタプラネットは大量のBTCを保有しているため、BTC価格の回復が続けば保有資産の評価額改善につながり、株価の追い風となる可能性がある。一方、BTC価格が再び下落した場合は、同社株にも逆風となる可能性がある。
mNAV・Bitcoin NAV
- mNAV:0.61倍
- Bitcoin NAV:約5,831億円
- 前回確認時からの変化:mNAVは0.63倍から0.02ポイント低下、Bitcoin NAVは約5,760億円から約71億円増加
メタプラネットのmNAVは0.61倍となり、前回の0.63倍から低下している。
mNAVが1倍を下回る状態が続いていることから、BTC保有価値に対する株式市場での評価が低い状況にある。前回からの数値低下は、この評価がさらに弱まっている可能性を示しており、今後の改善が注目される。一方、Bitcoin NAVは約5,831億円となっている。BTC価格の変動によって保有資産の評価額が変化するため、今後もBTC価格の動向が重要となる。
今後はBTC価格の回復だけでなく、資本政策の進展によって市場評価が改善し、mNAVが回復するかにも注目したい。ただし、mNAVが1倍を下回っていることだけを理由に、株価が割安、あるいは買い時であると判断することはできない。
BTC Yield・1株あたりBTC
- BTC Yield:年初来+22.00%、四半期+0.00%
- 1株あたりBTC:希薄化後2,933 sats、希薄化前3,225 sats
- BTC保有量:44,000BTC
- 前回確認時からの主な変化:BTC Yield、1株あたりBTC、BTC保有量ともに変化なし
メタプラネットのBTC保有量は44,000BTCとなっており、前日から変化はない。BTC Yieldは年初来+22.00%、四半期+0.00%で、前日から変化はない。また、1株あたりBTCも横ばいとなっており、現時点では新たな増加は確認されていない。
一方、10月13日に転換社債の発行が発表されており、将来的に株式への転換が進んだ場合、1株あたりBTCに影響する可能性がある。
今後はBTC保有量の増加だけでなく、株式数の変化も踏まえ、1株あたりBTCが改善するかに注目したい。
企業動向・株価指標
- 転換社債:10月13日、2031年満期のゼロ・クーポン転換社債約520億円の発行を発表
- 資金使途:10月13日、借入金返済と自己株式取得への充当方針を発表
- 自己株式取得:10月13日、最大600億円・最大2億株の新たな取得枠を設定
メタプラネットは10月13日、約520億円の転換社債発行と新たな自己株式取得枠の設定を発表した。借入金の返済による財務負担の軽減と、自己株式取得による株式需給の改善につながる可能性がある。
一方、転換社債は将来的に株式へ転換された場合、株式の希薄化を招く可能性がある。そのため、今回の資本政策は財務改善への期待と希薄化リスクの両面から評価する必要がある。
今後は実際の借入金返済や自己株式取得の進捗、転換条件を確認し、これらの施策が市場評価の改善につながるかに注目したい。
今後の重要イベント・経済指標
- 10月14日21時30分:米9月消費者物価指数(CPI)
- 10月15日21時30分:米9月生産者物価指数(PPI)
- 10月16日21時30分:米9月輸出入物価指数
今週は米国の物価関連指標がBTC価格に影響する重要な材料となる。
14日のCPIでは、消費者段階の物価上昇圧力がどの程度続いているかが焦点となる。市場予想を上回る結果となれば、米国の金利政策への警戒が強まり、BTC価格に下落圧力がかかる可能性がある。一方、物価上昇の鈍化を示す結果となれば、金利への警戒が和らぎ、BTC価格の回復を後押しする可能性も考えられる。
15日のPPIは企業間の取引段階における物価動向を示す指標であり、CPIとあわせてインフレ圧力の持続性を判断する材料となる。16日の輸出入物価指数も物価動向を確認する補足材料となるが、今回はCPIとPPIを優先して注目したい。
メタプラネット株についても、こうした経済指標がBTC価格を通じて影響する可能性があるため、発表結果だけでなく、その後のBTC価格の反応を確認する必要がある。
ファンダメンタル分析の総評
メタプラネットのファンダメンタル面では、10月13日に発表された転換社債発行と自己株式取得が重要な材料となっている。借入金返済による財務負担の軽減と自己株式取得による需給改善が期待される一方、将来的な株式の希薄化には注意が必要だ。
また、BTC価格は直近24時間で小幅に回復しているものの、mNAVは前回から低下しており、市場評価の改善には至っていない。今後は米CPI・PPIを受けたBTC価格の変化に加え、資本政策の実施状況とmNAVの推移に注目したい。
- Bitcoin NAV(ビットコインNAV):
メタプラネットが保有するビットコインの時価総額を示す指標です。BTC価格が上昇すればBitcoin NAVも増加し、下落すれば減少します。 - mNAV:
メタプラネットの企業価値(EV)が、Bitcoin NAVの何倍で評価されているかを見る指標です。1倍を上回ればBitcoin NAVより高く、1倍を下回ればBitcoin NAVより低い企業価値で評価されている状態を示します。ただし、mNAVだけで株価の割高・割安を判断することはできません。 - BTC Yield(BTCイールド):
株式数の増加も考慮しながら、1株あたりのビットコイン保有量が一定期間でどれだけ増減したかを見るメタプラネット独自の指標です。計算には、新株予約権などが株式になった場合も考慮した「完全希薄化後株式数」が使われます。一般的な利回りを意味する「Yield」とは異なり、株式投資の収益率を示すものではありません。 - 1株あたりBTC:
メタプラネットのBTC保有量を株式数で割り、1株あたりどれだけのビットコインを保有しているかを見る指標です。メタプラネット公式Trackerでは「1株あたりSats」として、通常の株式数と完全希薄化後株式数の両方が掲載されています。 - 株式の希薄化:
新株発行や新株予約権の行使などによって株式数が増え、既存株主の1株あたりの持ち分が小さくなることです。メタプラネットでは、BTC保有量だけでなく、株式数の増加を考慮した1株あたりBTCの変化も重要になります。 - PBR(株価純資産倍率):
株価が1株あたり純資産(BPS)の何倍まで評価されているかを見る指標です。「株価÷BPS」で計算され、一般的に株価と企業の純資産との関係を確認する際に使われます。日本取引所グループ - PER(株価収益率):
株価が1株あたり利益(EPS)の何倍まで評価されているかを見る指標です。「株価÷EPS」で計算され、企業の利益に対して現在の株価がどの水準にあるかを確認する際に使われます。日本取引所グループ - EPS(1株あたり利益):
企業の純利益を株式数で割り、1株あたりでどれだけ利益を生み出したかを示す指標です。一般的にEPSが増加すれば、1株あたりの利益が成長していることを意味します。日本取引所グループ - BPS(1株あたり純資産):
企業の純資産を株式数で割り、1株あたりにどれだけの純資産があるかを示す指標です。PBRを計算する際にも使用されます。日本取引所グループ - ROE(自己資本利益率):
株主から集めた資本を使って、企業がどれだけ効率よく利益を生み出しているかを見る指標です。数値が高いほど資本を効率よく利益につなげていることを示します。 - 新株予約権:
あらかじめ決められた条件で会社の株式を取得できる権利。行使によって新しい株式が発行される場合、既存株主の1株あたりの持分に影響する可能性がある。
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