マントル・バイビット・シアンが提携、オンチェーン収益商品「Mantle Vault」をローンチ

ヤマダケイスケ
8 Min Read
Mantle公式Xより引用
Highlights
  • Mantle、Bybit・CIANと戦略的提携、オンチェーン収益商品「Mantle Vault」をローンチ
  • マーケットニュートラル戦略を採用、CIANのアルゴリズムによって自動的に分散投資を実現
  • 弱気相場で5〜10%、強気相場で10〜25%の年率収益を目標とし、柔軟な入出金にも対応

レイヤー2プロジェクト「Mantle(マントル)」は22日、暗号資産取引所「Bybit(バイビット)」および自動資産運用プラットフォームを提供する「CIAN(シアン)」と提携し、オンチェーン・ステーブルコイン収益商品「Bybit Mantle Vault powered by CIAN(以下:マントルボールト)」をローンチした。

マーケットニュートラル戦略を採用、APYは強気相場で10〜25%が目標に

マントルボールトは、USDTやUSDCといった価格が安定した暗号資産を対象とするオンチェーン運用商品で、市場の値動きの影響を受けにくい「マーケットニュートラル」な運用戦略を採用している点が特徴だ。ユーザーはバイビットのオンチェーン資産運用機能を通じて、ステーブルコインを預け入れるだけで運用を開始できる。

預け入れられた資産は自動的にマントル・ネットワークへ送られ、シアンの運用アルゴリズムによって複数の分散型金融サービスに振り分けられる。収益源は、主要な貸付サービスによる金利収入やステーキング報酬、複利効果を高める自動運用プログラム、さらに追加インセンティブなどで構成。目標とする年間収益率は、相場が低迷する局面で5〜10%、上昇局面では10〜25%とされている。

また、マントルボールトは柔軟な入出金に対応しており、ユーザーは必要に応じていつでも資金を引き出せる設計となっている。今回の提携において、マントルは高速かつ低コストで取引を処理する基盤として機能し、バイビットは数千万人規模のユーザーをオンチェーン経済へと導く役割を担うこととなる。

マントルとバイビットは今月初めにも、分散型レンディングプロトコル大手「Aave(アーベ)」と提携し、同サービスをマントル・ネットワーク上で展開可能にしていた。今回、マントルボールトがアーベを主要な運用先として採用したことで、3社の連携が具現化された形だ。

今回の取り組みは、取引所の利便性とオンチェーン運用の透明性を結びつける試みとして期待される。マントルボールトの展開が、分散型金融への参加機会を促進できるのかどうかに注目していきたい。

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仮想通貨やBCGをメインに執筆活動を行うWebライター。2021年、ビットコインの大幅な値上がりに興味を持ち、仮想通貨の世界に参入。Binance、Bybitをメインに現物取引やステーキングサービスを活用し、資産運用を進めている。
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