ブラックロック元幹部設立のハロートレード、7.2億円調達──アドバイザーにヘイズ氏

ヤマダケイスケ
8 Min Read
Hello Trade公式Xより引用
Highlights
  • ブラックロック出身者らの手がける「HelloTrade」、シードラウンドで6.9億円規模の資金調達を完了
  • MegaETH上で構築、モバイルファーストで世界株式やETFなどのレバレッジ付き取引を提供予定
  • 世界市場を見据え、暗号資産デリバティブの経験を株式取引に応用する戦略を推進

パーペチュアル型の分散型取引所「HelloTrade(ハロートレード)」は20日、ドラゴンフライ・キャピタルが主導するシードラウンドで460万ドル(約7.2億円)の資金調達を完了したことを発表した。この調達は1週間足らずで実施されたことから、市場からの注目度やチームへの信頼感の高さがうかがえる。

ブラックロックの出身者らが創設、世界株式やETFのレバレッジ付き取引を提供予定

ハロートレードは、資産運用大手ブラックロックの元暗号資産(仮想通貨)部門ディレクターであるワイアット・レイチ氏とケビン・タン氏によって設立されたトレーディングプラットフォームだ。高速処理が特徴のイーサリアムレイヤー2「MegaETH」上に構築されている。

プラットフォームは一般投資家向けにモバイルファースト設計を採用し、iOSとAndroid向けのモバイルアプリとして提供を予定している。また、専門知識なしで誰もが利用できる環境を整えており、暗号資産をはじめ世界株式やETF(上場投資信託)、コモディティなどのレバレッジ付き取引を提供する点が強みとなっている。

同社のアドバイザーには、暗号資産取引所ビットメックス創業者のアーサー・ヘイズ氏や、エセナ・ラボのラリー・フロリオ氏らが就任し、業界経験豊富なメンバーが技術面や法務面でサポートする体制を整えている

調達資金の使途は明らかにされていないが、プラットフォーム開発や技術インフラの構築、マーケティングなどに充てられるとみられる。共同創業者のタン氏は、暗号資産デリバティブがデジタル資産市場に変革をもたらした経験を従来の株式市場にも適用し、世界中の投資家がダイナミックに市場参加できる環境を整えると述べた

大規模な資金調達を通じ、ハロートレードは今後技術開発とサービス拡充の両面で加速していくことが期待される。新たな投資インフラとして、これから投資家や暗号資産市場にどのように受け入れられていくのかに注目される。

ハロートレードは現在、公式サイトでウェイトリストの登録を受け付けている。早期アクセスを希望するユーザーは登録が可能だ。

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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=157.1円)

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仮想通貨やBCGをメインに執筆活動を行うWebライター。2021年、ビットコインの大幅な値上がりに興味を持ち、仮想通貨の世界に参入。Binance、Bybitをメインに現物取引やステーキングサービスを活用し、資産運用を進めている。
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