イーサリアム特化モバイルOS開発のethOS(フリーダム・ファクトリー)は23日、ハードウェアウォレット機能を内蔵したスマートフォン「dGEN1」の一般販売開始を発表した。同社は「世界で最もハードなハードウェアウォレット」と位置づけ、予約注文分の出荷を開始、新規注文は2026年前半に出荷予定としている。
モバイル史上初のハードウェアウォレット内蔵デバイス
dGEN1は、モバイルデバイス内にハードウェアウォレットを組み込んだ初の製品となる。秘密鍵はTEE(Trusted Execution Environment)内で生成され、ソフトウェアアップデートでも抽出不可能な設計を採用している。
OSレベルでアカウント抽象化EOA(外部所有アカウント)にも対応し、EIP-4337サインインとエミュレートEOAサインインの両方をサポート。すべてのオンチェーンアプリとの互換性を確保している。
豊富な技術仕様とethOS v4搭載
デバイスは4年間開発されたモバイルOS「ethOS v4」を搭載し、3.95インチLCD(720×720ピクセル)、1.71インチOLEDシステムターミナルを装備。ローカル取引デコーディング、ウォレット取引ターミナル、生体認証署名、L2取引のペイマスター機能を内蔵している。
外部スピーカー、近接センサー、レーザーボタン、LEDマトリックス、pSIMスロット、eSIM対応など、Web3利用に最適化された豊富な機能を搭載。ネイティブブラウザとアプリストアでオンチェーンアプリに直接アクセス可能だ。
継続的アップデートで進化
フリーダム・ファクトリーは「これは旅の始まりに過ぎない」とし、2週間ごとのソフトウェアアップデートで機能追加と修正を継続実施する方針を表明。「未来を取り戻そう」のスローガンのもと、オンチェーン体験の革命を目指している。
購入はフリーダム・ファクトリー公式サイトから可能で価格は549米ドル。Web3ネイティブなモバイル体験を求めるユーザー向けの革新的デバイスとして注目を集めている。