仮想通貨投資家から17億円強奪──宅配装い侵入、米国で犯罪多発

shoko-koyama
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Highlights
  • サンフランシスコで現地時間11月22日、宅配業者を装った男が住宅に侵入し、住人から1,100万ドル(約17億円)相当の暗号資産を奪った
  • 男は拳銃で住人を脅して拘束し、スマートフォンとパソコンとともに暗号資産を奪って逃走した
  • 米国では暗号資産保有者を狙った強盗や誘拐が相次いでおり、専門家がセキュリティ対策の強化を呼びかけている

サンフランシスコ警察によると、現地時間22日午前6時45分頃、ミッション・ドロレス地区の住宅で宅配業者になりすました男が侵入し、住人から1,100万ドル(約17億2,000万円)相当の暗号資産(仮想通貨)を奪う事件が発生した。サンフランシスコ・クロニクル紙が警察報告書を入手して報じた。

男は宅配を装って玄関から入った後、拳銃を示して住人を脅し、粘着テープで身動きを封じた。その上で、スマートフォン、パソコン、そして仮想通貨データにアクセスして資産を奪い取ったとみられる。住人の怪我の程度や容疑者の身柄確保については明らかにされていない。

仮想通貨保有者を狙う犯罪が相次ぐ

今年に入り、仮想通貨を持つ個人を狙った強盗や誘拐が米国で頻発している。3月には人気配信者アムーランス(本名ケイトリン・シラグサ)の自宅が襲撃された。

5月にニューヨークでは、ジョン・ウォエルツ容疑者(37)とウィリアム・デュプレッシー容疑者(33)が、イタリア人実業家を監禁してビットコインの秘密鍵を奪おうとした容疑で訴追された。

セキュリティ企業PFCセーフガードのスティーブ・クリステックCEOはニューヨーク・ポスト紙の取材に対し、「仮想通貨投資家の誘拐は確実に増加している。仮想通貨で富を得た人々の多くが、自身の資産を外部に示していることが一因だ」と指摘した。

仮想通貨は従来の通貨と異なり、取引履歴の特定が難しく、犯罪収益の隠匿にも利用されやすいことが、こうした犯罪の増加背景にあると専門家は分析している。

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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=156.61円)

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仮想通貨歴5年。ニュース記者歴3年。常に仮想通貨ニュースを追う。情報ソースを追究し正しい情報をわかりやすく伝えることに努めている。仮想通貨は下落するたび買い増すタイプで、主にステーキングで資産運用中。
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