仮想通貨デビットカードは、保有している仮想通貨を使って、法定通貨と同じように支払いができる便利なカードです。
しかし、仮想通貨の価格変動が気になる人もいるでしょう。また、カードごとに対応通貨や手数料、特典が異なるため、どれを選ぶべきか迷う人も多いのです。
そこで今回は、仮想通貨デビットカードのおすすめランキングTOP8を紹介し、メリット、デメリットや選び方のポイント、利用時の注意点について詳しく解説します。
- 仮想通貨デビットカードは、仮想通貨をリアルタイムで法定通貨に換金して決済できる
- 各カードごとに、対応通貨・手数料・特典・対応エリアなどに大きな違いがある
- 日本国内では、物理カードの発行に制限があるため注意が必要
仮想通貨デビットカードおすすめランキングTOP8
まずは、仮想通貨デビットカードおすすめランキングTOP8です。
1位:Xapo Bankカード

Xapo Bankカードは、ジブラルタルで規制されている銀行「Xapo Bank」が発行するデビットカードです。Xapo Bankアプリは、利用者が法定通貨とビットコインの両方で取引できる、世界初の銀行アプリケーションとして知られています。銀行としての信頼性や安全性の高さはもちろん、USDとBTCを利用した資産運用にまで対応している点が特徴的です。
| 運営会社 | Xapo Bank Limited(ジブラルタル))- 法定通貨サービス Xapo VASP Limited(ジブラルタル)- 暗号資産サービス |
| 対応通貨 | 仮想通貨:BTC、USDT、USDC 法定通貨:USD、GBP、EUR |
| 発行形態 | バーチャルカード、物理カード |
| 発行手数料 | バーチャルカード:年会費に含む 物理カード:89ドル |
| 年会費 | 1,000ドル |
| デビット決済手数料 | 0% |
| 決済ブランド | VISA / Mastercard |
| アプリ管理 | あり(リアルタイム残高確認) |
| 預入限度額 | 50,000ドル(個別の限度額引き上げに対応) |
| 取引限度額 | 1回:50,000ドルまで(個別の限度額引き上げが可能) |
| ATM出金手数料 | 2%(月100ドルまで無料) |
| ATM利用限度額 | 1日:2,000ドルまで |
| ATM出金回数制限 | なし |
| 為替手数料 | 無料(回数無制限) |
| 公式サイト | https://www.xapobank.com/ |
- 預金に利子が発生する資産運用型デビットカード
- 米ドル預金には年利3.6%、最大2ビットコインまでの保有分には年利0.5%の利息が発生し、いずれも毎日ビットコインで支払われます。
- 銀行サービスを利用可能
- ジブラルタルの正式な銀行および仮想資産サービスプロバイダーのライセンスを取得しているXapoでは、BTC・USD両方の預金口座を保有することができる。
- 株式投資やBTC担保ローンなどの高度な金融サービスも利用できる。
- カード利用で最大1.0%のキャッシュバックがある
- 物理カードの利用で最大1.0%、バーチャルカードの利用で最大0.5%のキャッシュバックが受けられる。
- 年会費が高め
- 年間1,000ドルのコストがかかるため、利用頻度が低いと割高感がある。
- 一部取引所からの入金が不可
- 特定の取引所からは入金ができないため、互換性に注意が必要。
2位:RedotPayカード

RedotPayカードは、全世界で350万人以上のユーザーに利用されている、信頼性の高い仮想通貨デビットカードです。主要な仮想通貨での支払いに対応しており、今後は仮想通貨を現金として国際送金に利用することも予定されています。
| 運営会社 | Red Dot Technology Limited(香港) |
| 対応通貨 | BTC、ETH、USDT、USDC |
| 発行形態 | バーチャルカード、物理カード (※日本居住者はバーチャルのみ) |
| 発行手数料 | バーチャルカード:10 USD 物理カード:100 USD ※日本居住者は発行不可 |
| 年会費 | 無料 |
| デビット決済手数料 | 1.2%(※日本円での国内決済は無料) |
| 決済ブランド | VISA |
| アプリ管理 | あり(リアルタイム残高確認) |
| 預入限度額 | 無制限 |
| 取引限度額 | 1回:100,000ドルまで 1日:無制限 |
| ATM出金手数料 | 2.0% |
| ATM利用限度額 | 1日:10,000ドルまで 1ヶ月:200,000ドルまで |
| ATM出金回数制限 | 1日:5回まで 1ヶ月:30回まで |
| 公式サイト | https://www.redotpay.com/jp/ |
| 紹介コード | sm0p9 ※招待コード利用で5ドル受け取れる |
- 取引コストが低い
- カード決済利用料1.2%、ATM出金手数料2.0%は、仮想通貨デビットカードの中でも最安水準。
- 高額決済にも対応
- カード決済は1回で100,000ドル(約1,500万円)、ATM出金は1日10,000ドル(約150万円)まで可能。
- 複数の仮想通貨で決済利用が可能
- 仮想通貨デビットカードは、USDT、USDCなどのステーブルコインが主に決済に使われますが、BTCとETHも利用できるため両替の手間がありません。
- 日本居住者への物理カード発行再開
- 日本居住への物理カード発行が一時停止されていましたが、再開されました。しかし、いつ再度停止になるか分からないため、物理カードを作成したい方は早めの作成をおすすめします。
- エアドロップ期待
- Coinbase Ventures、Galaxy Ventures、Vertex Venturesなどから約65億円の資金調達を行いました。コミュニティ内ではRedotpayが仮想通貨(トークン)を発行するのではないかと盛り上がりを見せています。もし仮想通貨が発行されれば、Redotpayユーザーにエアドロップが期待されます。
- 仮想通貨や為替レート変動リスクがある
- 仮想通貨の価格が下落している場合、決済時に不利なレートで換金される可能性があります。
- USDT・USDCを利用することで、変動リスクを最小に抑えることができます。
関連:仮想通貨デビットカードRedotPayの特徴や使い方を解説|日本も物理カードが作成可能
3位:Triaカード

Triaカードは、次世代ウォレット型のネオバンク「Tria」が発行するデビットカードです。世界1億3,000万以上の加盟店での決済に対応しており、150以上の国のATMから現地通貨の引き出しも可能。現在ベータ版ながらも将来的な独自トークン発行への期待感から、国内ユーザーの利用も増えつつあります。
| 運営会社 | Threely Dimensions Inc.(アメリカ) |
| 対応通貨 | ETH・SOLを含む1,000種類以上 |
| 発行形態 | バーチャルカード、物理カード |
| 発行手数料 | 無料 |
| 年会費 | バーチャル:25ドル→20ドル シグネチャー:109ドル→90ドル プレミアム:250ドル→225ドル (※事前予約の割引価格) |
| デビット決済手数料 | ドル決済:0% ドル以外:1% |
| 決済ブランド | VISA・Mastercard |
| アプリ管理 | あり(リアルタイム残高確認) |
| 預入限度額 | 1回:100,000ドル 1日:1,000,000ドル |
| 取引限度額 | Triaの規定と担保額に応じて決定 |
| ATM出金手数料 | 出金額の3% + 2ドル(最大) |
| ATM利用限度額 | 不明 |
| ATM出金回数制限 | 不明 |
| 公式サイト | https://app.tria.so/ |
| 紹介コード | ZXLQUU8070 |
- 自己管理型で資産の安全性が高い
- メタマスク等の仮想通貨ウォレットと接続することで、ウォレットから直接決済が可能です。資金の委託先のハッキングや破綻などによる資産紛失リスクの心配が必要ありません。
- 1,000種類以上の仮想通貨チャージに対応
- USDCやUSDTなどのステーブルコインをはじめとしたマルチアセットに対応。仮想通貨チャージにかかるガス代負担は必要ありません。サポートしているトークンを即座に決済通貨に交換することで、シームレスな決済を実現します。
- 決済手数料が低めに設定されている
- ドル建てなら手数料負担は不要、ドル以外ならViSAの約1%の手数料負担が必要です。使用シーンを選ばず、圧倒的低コストで決済できる点は競合と比較しても強みと言えます。
- Triaトークンと引換可能なキャッシュバック
- 3種類のカードタイプごとで個別のキャッシュバック率が適用されます。最上位のプレミアムカードであれば6%がドルでキャッシュバック。キャッシュバック額はTriaトークンのTGEから3ヶ月後に引き換えされる仕組みです。
- ベータ版のためアクセスコードの取得が必要
- Triaのアカウント作成時点でアクセスコードの取得が必要です。当サイトのリンク経由ならそのままアクセスコードが適用されるため、新たに取得を進める必要はありません。
- 物理カードの到着に時間がかかる
- シグネチャー・プレミアムのカード発送には8〜12週間と時間がかかる点がネック。しかし、バーチャルカードが付与されるため現物に拘らなければ決済自体はすぐに進められます。
- 少額決済では別途手数料が必要
- 50ドル未満の少額決済には最大0.5ドルの手数料支払いが必要になります。日本国内での決済シーンでは1%の手数料支払いも必要になるのでコストがかさみやすい点に注意してください。
4位:KASTカード

| 運営会社 | KAST(シンガポール) |
| 対応通貨 | ステーブルコイン:USDT・USDC・USDe その他仮想通貨:BTC・ETH・SOLなど 法定通貨:USD・EUR・GBPなど |
| 発行形態 | バーチャルカード、物理カード |
| 発行手数料 | 無料 |
| 年会費 | Kカード:無料 Xカード:1,000ドル ソラナカード:無料(対象国のみ3ヶ月間)〜10,000ドル ビットコインカード:無料〜1,000ドル |
| デビット決済手数料 | ドル決済:0% ドル以外:2% |
| 決済ブランド | VISA・Mastercard |
| アプリ管理 | あり(リアルタイム残高確認) |
| 預入限度額 | 無制限 |
| 取引限度額 | 無制限 |
| ATM出金手数料 | ドル:3ドル + 出金額の2% ドル以外:3ドル + 出金額の2%(為替手数料2%追加の可能性あり) |
| ATM利用限度額 | 1回:250ドル 1日:750ドル |
| ATM出金回数制限 | 最大3回(24時間) |
| 公式サイト | https://www.kast.xyz/ |
KASTカードはフィンテック企業「KAST」が提供する、VISA提携のデビットカードです。資産のチャージはステーブルコインのみならず、主要な仮想通貨や法定通貨にも対応。最短2分でバーチャルカード発行できるというスピーディさでも注目を集めています。
- ユーザーニーズに合わせたカードティア
- 日常的な利用を目的とした「スタンダード」、多くの機能性を備える「プレミアム」、創業当時からKASTを支えるユーザーのための「ファウンダーズ・エディション」などを用意。ティアが上がるごとに年会費は高くなりますが、その分還元率や付与サービスが充実します。
- カード利用額に応じたKASTポイント付与
- KASTカードの利用金額に応じて、KASTポイントが還元されます。年間カード支出の3〜10%と高いポイント還元率を誇っており、獲得したポイントは年内のTGEでKASTの独自トークンに交換できる予定です。
- ソラナユーザーに特化したカード提供
- ソラナ公式が支援する「ソラナカード」を提供している点も魅力。基本的な使い方は一般的な「Kカード」と同じですが、KASTバリデータを通じてSOLをステーキングできる点がユニークなポイント。ユーザーはSOLステーキングによって、KASTポイントの追加ボーナスを獲得できます。
- 一定期間内のタスク完了で年会費が免除
- カードの発行・更新から3ヶ月以内に1,000ドル以上の決済を行うと、年会費が免除される仕組みが設けられています。免除対象はKカードとソラナカードと2種類のみです。
- カストディ仕様のため自己管理型ではない
- カード利用の際にはKASTアカウントを作成して事前入金する必要があるため、ノンカストディ型のデビットカードと比較するとサードパーティリスクが存在する。
- ATM出金手数料が比較的高めの設定
- 日本円で出金する場合、3ドルにプラスして出金額の2%が手数料として徴収されます。また、これに為替手数料として2%が加わる可能性がある点にも注意が必要です。
- 少額決済では別途手数料が必要
- 25ドル未満の少額決済には、0.1ドルの手数料支払いが必要です。日本国内での決済シーンでは2%の手数料支払いも必要になるのでコストがかさみやすい点に注意してください。
5位:Bybitカード

日本人からの人気の高い仮想通貨取引所「Bybit」が発行するカードです。2025年中に日本居住者への発行が予定されています。
| 運営会社 | Bybit Fintech Limited(ドバイ) |
| 対応通貨 | 仮想通貨:BTC、ETH、XRP、TON、USDT、USDC、MNT、BNB 法定通貨:USD |
| 発行形態 | バーチャルカード、物理カード |
| 発行手数料 | バーチャルカード:無料 物理カード:5 USDT |
| 年会費 | 無料 |
| 決済手数料 | 1.9% |
| 決済ブランド | Mastercard |
| アプリ管理 | あり(リアルタイム残高確認) |
| 預入限度額 | 無制限 |
| 取引限度額※オーストラリア | 1回:13,500ドル 1日:13,500ドル 1ヶ月:27,000ドル 1年間:270,000ドル |
| ATM出金手数料 | 2%(月150ドル分まで無料) |
| ATM利用限度額 | 1日:600ドル 1ヶ月:1,800ドル 年間:13,500ドル |
| ATM出金回数制限 | 1日:10回 1ヶ月:300回 1年間:2,500回 |
| 公式サイト | https://www.bybit.com/ |
- 取引手数料が安い
- カード発行手数料、年会費が非常に安い。決済手数料、ATM利用料ともに業界最安水準。
- 最大10%のキャッシュバックなどの特典が多い
- VIPレベルに応じて、最低2%~最大10%のキャッシュバックを受けられるほか、以下のような特典も。
- NETFLIXやChatGPTなどのサブスクリプション利用で、100%のベネフィット
- 空港ラウンジ利用50%OFF
- VIPイベント招待
- トレード特典
- エアドロップ
- 優待購入
- 利用できる仮想通貨の種類が多い
- BTC、ETH、XRP、TON、USDT、USDC、MNT、BNBと数多くの仮想通貨を決済に利用できる。
- 日本居住者への発行がまだ開始されていない
- 2025年3月時点ではオーストラリアとEEA(欧州経済領域)に居住しているユーザーのみが申し込み可能。
- 日本居住者への発行は、2025年内を予定。
- ATMでの出金限度額が低い
- ATMでの現金引き出しは、1日最大600ドルと制限が厳しめで、現金を多く使いたい人にはやや不便。
6位:Bitgetカード

Bitgetカードは、Bybitと並んで日本人ユーザーの多い海外仮想通貨取引所「Bitget」が提供するデビットカードです。仮想通貨を使ったクレジット型のサービスで、2種類のカードが用意されています。
| 運営会社 | Bitget Limited(シンガポール) |
| 対応通貨 | USDT、USDC |
| 発行形態 | バーチャルカード 物理カード(プレミアムカード・ブラックカード) |
| 発行手数料 | バーチャルカード:無料 プレミアムカード:59ドル ブラックカード:199ドル |
| 年会費 | 無料 |
| 決済手数料 | 0.9% |
| 決済ブランド | VISA・VISA Platinum |
| アプリ管理 | あり(リアルタイム残高確認) |
| 預入限度額 | 無制限 |
| 取引限度額 | 1回:10,000ドル~無制限(※カードランクによる) 1ヶ月:300,000ドル~3,000,000ドル(※カードランクによる) |
| ATM出金手数料 | 2%+0.65ドル |
| ATM利用限度額 | 1日:2,000ドルまで 1ヶ月:10,000ドルまで |
| ATM出金回数制限 | 1日:3回まで 1ヶ月:30回まで |
| 公式サイト | https://www.bitget.com/ja/ |
- 決済手数料が安い
- カード決済手数料が0.9%とかなり低く、仮想通貨での決済を日常的に行うユーザーに最適。
- VISA Platinumのサービスが利用可能
- 多くのクレジットカード会社で最高ランクに位置づけられているVisa Platinumカードの特典を享受できる。
- VIPユーザーのみが利用可能で、招待制
- 現在はVIPユーザーのみが対象で、招待制となっているため、まずはBitgetでVIPランクに到達する必要がある。
- 将来的には一般公開される予定。
- USDT・USDCのみが利用可能
- 決済に利用できる仮想通貨は、USDT・USDCのみ。他の仮想通貨を保有している場合は事前に交換が必要。
- ATM出金限度額が低め
- ATMの引き出し限度額が、月10,000ドルとやや低めの設定。
7位:bitFlyer VISAプリペイドカード

bitFlyer VISAプリペイドカードは、日本の仮想通貨取引所「bitFlyer」が提供する仮想通貨決済対応カードです。仮想通貨の残高から直接決済するのではなく、BTCを日本円に両替してチャージし、プリペイドカードとして利用するタイプです。
| 運営会社 | 株式会社カンム(日本)・bitFlyer(日本) |
| 対応通貨 | BTC |
| 発行形態 | バーチャルカード、物理カード |
| 発行手数料 | バーチャルカード:無料 物理カード:300円 |
| 年会費 | 無料 |
| デビット決済手数料 | 国内での日本円決済:無料 海外利用:4.5% |
| 決済ブランド | VISA |
| アプリ管理 | あり(リアルタイム残高確認) |
| 預入限度額 | 1回:3万円 1ヶ月:12万円 有効期間内:100万円 ※残高上限:10万円 |
| 取引限度額 | チャージ金額の範囲内 |
| 公式サイト | https://bitflyer.com/ja-jp |
- bitFlyerとシームレスな連携が可能
- bitFlyerの仮想通貨口座との連携が可能で、BTCから簡単にチャージできる。
- 価格変動リスクがない
- 決済時にはすでに日本円に換金されているため、仮想通貨の価格変動による影響を受けない。
- リアル・ネット両方で利用可能
- 実店舗とオンラインショッピングの両方で活用できる。
- 仮想通貨の直接利用は不可
- BTCを日本円へ換金してチャージする必要がある。
- キャッシュバックなし
- リワードやポイント還元がないため、特典を重視するユーザーには不向き。
8位:Aurora Card

Aurora Cardは、日本向けにマーケティングを展開している仮想通貨デビットカードで、日本居住者でも物理カードを発行できます。
| 運営会社 | Aurora Card |
| 対応通貨 | USDT、USDC |
| 発行形態 | 物理カード |
| 発行手数料 | 300ドル |
| 年会費 | 13ドル |
| カード決済手数料 | 5.0% |
| 決済ブランド | Mastercard |
| アプリ管理 | あり |
| 預入限度額 | 無制限 |
| 取引限度額 | 無制限 |
| ATM出金手数料 | 8.0%(最低20ドル) |
| ATM利用限度額 | 1日:5,000ドルまで |
| ATM出金回数制限 | 1日:5回まで |
- クレジットカードのように幅広く使える
- ガソリンスタンドやサブスクリプションなど、他の仮想通貨デビットカードでは利用できないことの多い支払い先でも使用可能。
- 日本居住者でも物理カードが入手可能
- 日本の居住者であっても、物理カードが入手できる。
- セキュリティ対策が充実
- 2段階認証や生体認証機能を搭載しており、不正利用を防ぐ。
- 各種手数料が高い
- カード発行手数料300ドル(約45,000円)、カード決済手数料5.0%、ATM出金手数料8.0%(最低20ドル)と、コスト面では注意が必要。
- 利用できる仮想通貨が限られている
- 決済に利用できる仮想通貨はUSDT・USDCのみであるため、他の仮想通貨は事前にDEXや取引所でスワップする必要がある。
仮想通貨デビットカードとは?基本を解説
次に、仮想通貨デビットカードを利用する上で知っておきたい基本的な仕組みや特徴について解説します。
仮想通貨デビットカードの仕組み

仮想通貨デビットカードとは、仮想通貨ウォレットと連携したカードで、リアルタイムで仮想通貨を法定通貨に換金して決済する仕組みです。
多くのカードがVISAやMastercardブランドを利用しているため、これらの加盟店で幅広く利用できます。
仮想通貨デビットカードの基本的な仕組み
- 決済用ウォレットに仮想通貨をチャージ
- USDT、USDC、BTCなどをカードに紐づけられた決済用のウォレットに振替します。
- USDT、USDC、BTCなどをカードに紐づけられた決済用のウォレットに振替します。
- 支払い時にリアルタイム換金
- カードを利用すると、仮想通貨がその時点のレートで法定通貨に自動換金されます。
- カードを利用すると、仮想通貨がその時点のレートで法定通貨に自動換金されます。
- カード決済が完了
- 換金された金額が即時に店舗へ支払われ、通常のデビットカードと同様に決済が完了します。
クレジットカードとの違い

クレジットカードと仮想通貨デビットカードには、以下のような違いがあります。
| 比較項目 | 仮想通貨デビットカード | クレジットカード |
|---|---|---|
| 支払い方法 | 即時決済 | 後払い(翌月一括や分割払い) |
| 必要な審査 | KYCのみ | 信用審査あり |
| 利用限度額 | チャージ分のみ | 信用枠の範囲内 |
| 為替リスク | リアルタイム換金のためリスクあり | カード会社が決済時に換算 |
仮想通貨デビットカードは、あらかじめチャージした仮想通貨の範囲内でしか利用できないため、使いすぎ防止の効果もあります。一方、クレジットカードは後払いのため、利用額の感覚がつかみにくく、使いすぎるリスクがあります。
仮想通貨デビットカードのメリット

次に仮想通貨デビットカードのメリットについて解説します。
1.即時決済が可能
- 支払い時に仮想通貨が自動的に法定通貨へ換金され、その場で決済が完了します。
- レジでの待ち時間も少なく、スムーズに支払いができます。
2.クレジット審査が不要
- カード発行には信用審査が不要で、本人確認(KYC)のみで発行できます。
- クレジットカードが持てない人でも利用可能です。
3.キャッシュバックや特典が充実
- 一部のカードでは、キャッシュバックやリワードポイントが提供されており、利用額に応じて還元されます。
- たとえば、RedotPayカードでは最大3%のキャッシュバックが受けられます。
4.グローバルに利用可能
- 多くのカードがVISAやMastercardブランドに対応しており、世界中の加盟店で利用できます。
- 海外旅行や出張の際に便利です。
- ATMで現地通貨の引き出しが可能です。
仮想通貨デビットカードのデメリット

次に仮想通貨デビットカードのデメリットについて解説します。
1.仮想通貨の価格変動リスク
- 仮想通貨は価格の変動が大きいため、決済時のレートによっては損をするリスクがあります。
- 特に価格が暴落すると、想定以上の金額で決済される可能性があります。
2.為替手数料が発生
- 海外で利用する場合、為替手数料や交換手数料がかかることが一般的です。
- レートが不利な場合は、支払額が割高になる可能性があります。
3.利用できない店舗がある
- 一部のガソリンスタンドや高速料金所などでは、仮想通貨デビットカードが利用できないこともあります。
4.セキュリティリスク
- 仮想通貨そのものがハッキングや不正利用のリスクを抱えています。
- 二段階認証やセキュリティ管理が徹底しているカードを選ぶことが重要です。
仮想通貨デビットカードの選び方
仮想通貨デビットカードは、対応通貨や手数料などさまざまな違いがあります。ここでは、カードを選ぶ際に確認すべきポイントを解説します。
対応している仮想通貨の種類

仮想通貨デビットカードを選ぶ際には、決済に使用できる仮想通貨の種類をチェックすることが重要です。
一般的には、ステーブルコインと呼ばれるUSDTやUSDCなど、価格変動の少ない仮想通貨が決済に用いられます。
ただし、日本円からステーブルコインを購入するには、いったんBTCやETHなどの主要仮想通貨を購入した後、スワップする必要があるため、手数料などの余計なコストがかかります。
日本の取引所で購入できる仮想通貨のうち、仮想通貨デビットカードで使用できるものとしては、ビットコイン、イーサリアム、リップルなどがあります。
対応通貨は使いやすさに直結するため、自身が保有・取引している仮想通貨に対応しているかを確認しましょう。
発行手数料・維持費の有無

仮想通貨デビットカードには、カード発行時の初期費用に加えて、年会費などの継続的なコストが発生する場合があります。
たとえば、バーチャルカードに関しては無料もしくは僅かな手数料で発行できますが、物理カードの発行は高いもので300ドルのコストがかかります。
また、年会費が必要なカードもあれば、完全無料で使い続けられるものもあります。カード申込みの前に、初期費用と維持費の両面から比較検討しましょう。
換金レート・手数料の比較

仮想通貨デビットカードを使う際に忘れてはいけない点が、実際の換金レートに含まれるコストです。
注意すべき点として、スプレッド、為替手数料、決済時の換金レートなどがあります。カードによっては、見た目の手数料は低くても、レートが不利に設定されていることがあります。
実際に申し込みをする前に公式サイトでレートなどを確認し、他社と比較しましょう。
セキュリティ対策・安全性の確認

仮想通貨デビットカードは安全性が何より重要です。以下の機能があるか事前に確認しましょう。
- 二段階認証(2FA)
- カードロック機能(不正利用時にすぐ停止できる)
- リアルタイム通知(利用履歴をすぐに確認できる)
- 生体認証(指紋認証や顔認証)
これらのセキュリティ機能が備わっているカードを選ぶことで、不正利用や資産の流出リスクを最小限に抑えることができます。
海外での利用可否と対応エリア

多くの仮想通貨デビットカードは、VISAやMastercardのネットワークを活用しており、グローバルに利用可能です。
しかし、一部のカードは特定の国や地域で利用できない場合があるため、海外利用を考えている方は対応エリアを確認しましょう。
また、デビットカードかクレジットカードか、どちらに区分されるかで、利用の可否が異なる点にも注意が必要です。
キャッシュバックや特典の有無

キャッシュバックやリワード特典が充実している仮想通貨デビットカードは、日常の利用でもお得感があります。
- 利用額に応じたキャッシュバックやポイント付与
- 特定店舗でのキャッシュバック
- 旅行保険、空港ラウンジの利用などの優待サービス
特典内容が豊富なカードは、手数料が多少かかってもメリットが大きいといえるでしょう。
仮想通貨デビットカードの申し込み方法
ここでは、人気の仮想通貨デビットカードであるRedotPayカードを例に、申し込み方法を詳しく解説します。
手続きはすべてオンラインで完了でき、手軽に始められるのが特徴です。
必要な準備と書類
RedotPayカードを申し込むためには、以下の準備が必要です。
- スマートフォン
- 申し込みはアプリで行うため、iPhoneまたはAndroidのスマートフォンが必要です。
- 本人確認書類(下記のうち一点)
- パスポート(顔写真付きのページ)
- 運転免許証
- IDカード(マイナンバーカード)
- 居住許可証(在留カードなど)
オンラインでの申し込み手順

- RedotPay公式サイトにアクセスし、アプリをダウンロード
RedotPayカードの公式サイトにアクセスし、トップページの「アプリをダウンロード」をタップします。 - アプリを開き、「サインアップ」をタップ
- メールアドレスと紹介コードを入力
必要に応じて紹介コードを入力し、利用規約のチェックボックスにチェックをし「次へ」をタップ。

- 認証コードを入力
登録したメールアドレス宛に送信された認証コードを確認し、「確認コード」を入力し「次へ」をタップ。 - パスワードを設定し、「サインアップ」をタップ
これで、ユーザー登録は完了です。カードを申し込むためには、本人確認(KYC)が必要です。
本人確認(KYC)について
本人確認もスマートフォンアプリから行います。

- アプリのトップページ上部に「本人確認を行ってください」というメッセージが表示されます。メッセージ横の「確認」をタップします。
- 国籍を選択し、「次へ」をタップ
- 個人情報を入力し、「次へ」をタップ

- 「KYCを申請するには、携帯電話番号と電子メールアドレスをバインドする必要があります」と表示されるので、「確認」をタップ。
- 「携帯電話をリンク」をタップ
- 携帯番号を入力し、「次へ」をタップ

- 認証コードを入力し、「進行中」画面が表示されたら「続ける」をタップ。
- 「本人確認書類」をタップ
- 提出する本人確認書類の種類を選択

- 書類を撮影し、「書類は読み取り可能です」をタップ
- スマートフォンで顔認証を行う
- 確認ステータス画面が表示されます。

- 「完了しました」と表示されれば手続き完了です。
カードの発行から利用開始までの流れ
利用を開始するには、以下の手順で行います。
- バーチャルカード10ドル、物理カード100ドルの発行手数料を支払う。
- 物理カード:数日から数週間で自宅に郵送されます。
- バーチャルカード:即時発行され、アプリ上ですぐに利用可能です。
- 仮想通貨ウォレットからRedotPayカードへチャージします。
- BTC、ETH、USDTなど、対応通貨でチャージ可能です。
- チャージが反映されるまでの時間は仮想通貨ごとに異なります。
- 物理カード:PINコードを設定し、有効化手続きを行います。
- バーチャルカード:アプリ内の「有効化」ボタンをタップすればすぐに利用できます。
- 実店舗やオンラインショップでの支払いに利用できます。
- 支払いのたびにアプリで残高確認や取引履歴をチェックできます。
仮想通貨デビットカードのよくある質問(Q&A)
仮想通貨デビットカードを利用する際には、さまざまな疑問が生じることがあります。ここでは、よくある質問に回答します。
カードにより異なりますが、ステーブルコイン(USDT・USDC)と主要通貨(BTC・ETH)には広く対応しています。
カードや発行元によって対応通貨が異なるため、申し込み前自身の使いたい通貨が利用可能か確認することが大切です。
多くの仮想通貨デビットカードは、日本国内でも利用可能です。
VISAやMastercardブランドで発行されているため、国内の加盟店でも基本的に利用できます。
ただし、一部のカードは日本居住者向けに発行されていない場合もあるため、利用前に公式情報を確認しましょう。
利益が出ている場合、確定申告が必要です。
仮想通貨デビットカードを使って決済を行うと、その時点で仮想通貨を法定通貨に換金したとみなされ、利益が生じている場合は課税対象となります。特に日本に居住している場合、以下の条件が適用されます。
税金の基本ポイント
- 総合課税として雑所得に分類
- 年間の利益が20万円以上の場合、確定申告が必要
- 税率:5%~45%(所得額に応じて異なる)
利益計算の方法
- 購入時の価格を把握する
- 利用時の価格を確認
- 差額が利益として計上
例えば、1 BTCを500万円で購入し、決済時のレートが1,000万円であった場合、差額の500万円が利益とみなされ、課税対象となります。
確定申告の大まかな流れ
- 年間取引履歴をまとめる
- 利益・損失を計算
- 雑所得として申告書に記入
- 必要書類を添付して提出
すぐにカードを停止し、カスタマーサポートへ連絡してください。
仮想通貨デビットカードの場合も、紛失した場合の対応はクレジットカードと同様です。
すぐに行うべきこと
- カードの停止手続き
- カスタマーサポートに連絡
- 警察へ紛失届を提出
再発行手続き
- 本人確認書類の再提出が必要な場合があります。
- 新しいカードの発行には数日~数週間かかるケースが多いです。
- カード番号が変わるため、登録している支払い情報も更新が必要です。
一部の店舗やサービスでは利用できない場合があります。
仮想通貨デビットカードは、VISAやMastercard加盟店であれば基本的に使えますが、以下の一部店舗では利用できないケースがあります。
利用できない店舗の例
- ガソリンスタンド(セルフ給油機)
- 高速道路の料金所
- 月額サービスの継続課金(サブスクリプション)
- 公共料金の支払い



