コインベースとクラウドフレアは23日、AI主導の決済プロトコル「x402」の標準化を推進する「x402 Foundation(x402財団)」の設立を発表した。HTTP「402 Payment Required」ステータスコードを活用し、ウェブインタラクションに決済機能を直接組み込む革新的な仕組みだ。
HTTP 402活用でマシン間決済を実現、従来システムの限界を突破
x402プロトコルは、AIエージェント、API、アプリケーション間でデータ交換と同様にシームレスな価値取引を可能にする。従来の決済システムが人間向けに設計されていたのに対し、x402はマシン間取引に特化し、リアルタイムのステーブルコイン決済を実現している。
同プロトコルの用途は多岐にわたり、従量課金制AI研究、オンデマンドデータ配信、クリエイター向けマイクロペイメント、ストレージ・メディア決済、エージェント間コマースなどの変革的ユースケースが既に展開されている。
x402財団は、オープンで中立的な標準として同プロトコルのガバナンスを確立し、開発者への助成金提供、ツールとリソースの整備、プラットフォーム間の相互運用性確保に注力する。クラウドフレアは自社の従量課金クロール ベータ版にx402の後払い機能を追加予定だ。
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