コインベース、予測市場スタートアップを買収

shoko-koyama
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Highlights
  • 米暗号資産取引所コインベースが予測市場スタートアップ「ザ・クリアリング・カンパニー」の買収を12月22日発表、2025年で10件目のM&A
  • 創業者トニ・ジェマイエル氏はカルシとポリマーケットで成長責任者を務めた予測市場のベテラン、チームごとコインベースに合流
  • 先週開始した予測市場サービスを拡大し、暗号資産・株式・デリバティブに加え実世界イベントの取引を可能にする「エブリシング・エクスチェンジ」構想を推進

米暗号資産取引所Coinbase(コインベース)は22日、予測市場スタートアップ「The Clearing Company(ザ・クリアリング・カンパニー)」を買収すると発表した。2025年で10件目の買収となる。取引は来年1月に完了予定だ。

カルシ・ポリマーケットの元幹部が主導

ザ・クリアリング・カンパニーは予測市場のベテランで構成される。創業者のトニ・ジェマイエル氏は、規制対応型予測市場のカルシと暗号資産ベースのポリマーケットで成長責任者を歴任した人物だ。同氏は「競合せず、スイスのような存在でありたい」と語り、取引所間の中立的なインフラ提供を目指していた。

関連:予測市場カルシ、10億ドル調達で評価額110億ドルに──パラダイム主導

ブルームバーグによると、同社の幹部の多くもカルシとポリマーケット出身者で構成されている。

コインベースは先週、規制に準拠した予測市場サービスを米国で開始したばかりだ。ユーザーは選挙・経済・スポーツ・文化など実世界のイベント結果を、暗号資産やデリバティブと同じインターフェースで取引できる。

今回の買収により、コインベースは予測市場に特化した人材を獲得し、サービス拡大を加速する。同社は「規制された市場アクセスと深いイベント契約の専門知識を組み合わせ、時間をかけて拡大する基盤が整った」としている。

コインベースが掲げる「エブリシング・エクスチェンジ」は、すべての資産クラスを取引できる統一プラットフォームを目指すビジョンだ。予測市場は現金・暗号資産・株式・デリバティブに続く柱として位置付けられる。

同社は「世界中の数百万人の顧客が、予測市場にシームレスに参加できる機会がある」と強調した。

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仮想通貨歴5年。ニュース記者歴3年。常に仮想通貨ニュースを追う。情報ソースを追究し正しい情報をわかりやすく伝えることに努めている。仮想通貨は下落するたび買い増すタイプで、主にステーキングで資産運用中。
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