- リップル(XRP):買われすぎ状態でも押し目反発なら最高値更新に現実味
- ビットコイン(BTC):4時間足レベルで押し目形成、再上昇にはHMA突破が鍵
- イーサリアム(ETH):過熱感残るも、1時間足反発なら3,750ドルがターゲット
- ソラナ(SOL):日足短期HMA下抜けなら、168ドル付近までの調整に注意
リップル(XRP)チャート分析



- エントリー方向:ロング(短期目線、非推奨)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 1時間足長期HMAを割らない状態で1時間足中期HMAを下抜け
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 4時間足ボリンジャーバンドアッパーバンド付近
- 損切り目安:
- 1時間足中期HMA直下
リップル(XRP)は現在、3.45ドル付近を推移している。昨日、史上最高値である3.665ドルに到達したのち、短期的な下落となり、現在は1時間足長期HMAおよび1時間足一目均衡表雲に価格が支えられている局面である。
現状、日足ボリンジャーバンドアッパーバンドを突き抜けて推移しており、日足レベルでは買われすぎの状態が続いている。また、1時間足および4時間足のMACDにおいても買い圧力の急減が確認できるが、チャート構造としては上昇トレンド中の押し目形成に近い形となっている。特に、アルトコイン全体の過熱感に支えられている背景もあるため、1時間足中期HMAを上抜けするようであれば、再び上昇圧が強まり最高値更新を目指す展開も視野に入る。
ただし、こうしたエントリーはファンダメンタルズにおける上昇材料が存在する場面に限定すべきであり、短期ロングはあくまで非推奨の選択肢として考えておきたい。
一方で、1時間足長期HMAを割り込み、1時間足レベルで明確な下降トレンドを形成した場合には、買われすぎの反動によって4時間足長期HMA付近までの急落リスクが高まる。そのため、テクニカルベースで戦略を組む場合は、この下落を待ってからのショート戦略の方が堅実で、リスクを抑えたエントリーが可能であると考えられる。
ビットコイン(BTC)チャート分析



- エントリー方向:ロング(短・中期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 4時間足1時間足中期HMA下抜けぜずに1時間足中期HMAを上抜け
- 1時間足レベルで上昇トレンドが成立
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 123,3404ドル付近
- 損切り目安:
- エントリー時点での直近安値
ビットコイン(BTC)は現在、117,980ドル付近を推移している。前日、1時間足長期HMAを上抜けられず反落し、価格は4時間足長期HMA付近まで下落している状況だ。日足では日足ボリンジャーバンドアッパーバンドに接近した後に反落する格好となっており、直近の上昇トレンドの勢いが一服した形といえる。
ただし、現在のチャート構造を見る限り、4時間足長期HMAによるサポートが効いており、4時間足レベルでの押し目形成局面と判断される。この水準から再度1時間足中期HMAを上抜け、かつ上昇トレンドが成立するようであれば、短中期的なロングエントリーが有効と考えられる。
なお、4時間足MACDはマイナス圏に入り、日足MACDもデッドクロス気味となっており、上昇の勢いが鈍化している兆候がみられる。そのため、ロング狙いにおいては4時間足ボリンジャーバンドのバンド拡張(エクスパンション)が生じるかを見極める必要がある。仮にここで反発してしまう場合は、中長期的な調整に移行するシナリオも想定されるため、過信は禁物である。
イーサリアム(ETH)チャート分析



- エントリー方向:ロング(短期目線、非推奨)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 1時間足中期HMAを上抜け
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 3,750ドル付近
- 損切り目安:
- 1時間足中期HMA直下
イーサリアム(ETH)は現在、3,570ドル付近を推移している。昨日3,670ドル付近まで急騰したものの、その後は短期的に下落し、現在は3,500ドル付近にサポートされた状態での値動きが続いている。
現状、日足レベルでは日足ボリンジャーバンドアッパーバンドを価格が突き抜けており、買われすぎの水準に達していると判断される。ただし、4時間足チャートでは押し目形成の形状となっており、今回の上昇に対する調整が進んでいると考えられる。そのため、買い圧力が依然として残っている場合、1時間足中期HMAを上抜けするような動きがあれば、短期的には3,750ドル付近までの上昇が見込まれる可能性がある。
とはいえ、現在の相場環境は過熱気味であり、日足レベルでの買われすぎ状態が続く中、安易なロングエントリーは推奨できない。エントリーを行う場合は、ファンダメンタルズ要因による上昇根拠がある場面に限定することが望ましい。
一方で、3,500ドルおよび1時間足長期HMAを下抜けし、1時間足レベルで明確な下落トレンドが形成された場合、買われすぎの反動によって急激な下落へと転じる可能性がある。そのため、テクニカル分析を主軸とするトレーダーにとっては、むしろこの下落の兆候を待ってからのショート戦略の方が確実性が高いと言えるだろう。
ソラナ(SOL)チャート分析



- エントリー方向:ショート(短・中期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 1時間足レベルで下降トレンドを形成しながら日足短期HMAを下抜けするポイント
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 168.7ドル付近
- 損切り目安:
- エントリー時点での直近安値、もしくは日足短期HMA直上
ソラナ(SOL)は現在、177.5ドル付近を推移している。昨日185ドル付近まで急騰した後に反落し、現在は日足ボリンジャーバンドアッパーバンドの範囲内に価格が戻ってきており、買われすぎ状態は一時的に解消された状況といえる。
現状、4時間足ローソク足では175ドル付近で下落を否定されており、短期的なリバウンドの動きが見られる。ただし、価格の上には依然として日足ボリンジャーバンドアッパーバンドが控えており、上昇余地は限定的とみられる。そのため、仮に上昇が継続したとしても、目安は1時間足中期HMA付近までにとどまる可能性が高い。
今後の戦略としては、短期的な反発が一巡したタイミングを狙ったショートエントリーが有効と考えられる。特に、1時間足で明確な下降トレンドが形成され、かつ日足短期HMAを下抜ける動きが見られた場合、テクニカル的に優位性の高いショートポイントとなる。目標となる利確水準は168.7ドル付近で、過去にも複数回意識されたサポートラインが存在する。
なお、長期的な視点では上昇トレンド自体が崩れたわけではなく、今回の下落が押し目形成につながる可能性もある。そのため、168.7ドル付近までの調整が完了すれば、日足ボリンジャーバンドの中心に向けた再上昇の展開を捉えるタイミングとして注目するのが良いだろう。
関連:チャート分析ツール「トレーディングビュー」の使い方
関連:リップル、史上最高値更新し3.66ドル到達──押し目形成から再ロングの好機か【仮想通貨チャート分析】XRP、BTC、ETH、SOL
- ハル移動平均線
- 20EMA:ピンク(短期HMA)
- 80EMA:水色(中期HMA)
- 320EMA:緑(長期HMA)
- ボリンジャーバンド
- 1時間足:期間200、偏差2.5
- 4時間足・日足:期間50、偏差2.5
- 一目均衡表(雲のみ表示)
- 転換線:9
- 基準線:26
- 先行スパン:52
- ・MACD(クリスマニング氏の設定値)
- 短期EMA:9
- 長期EMA:17
- シグナル:7