東証スタンダード上場の「株式会社エス・サイエンス」(証券コード:5721)は26日、取引終了後に開示を行い、ビットコインの購入を完了したと発表した。今回の購入額は総額5億円で、取得数量は30.7408546 BTC、平均取得単価は1 BTCあたり1,626万5,000円となった。
3月に仮想通貨投資参入を決議、5月に枠設定
同社は今年3月に暗号資産(仮想通貨)投資事業への参入を決議し、7月からの事業開始を予定していた。その後、5月12日には投資枠の上限を5億円とする方針を公表していたが、この時点では取得には至っていなかった。今回の発表は、その枠内での初の購入であり、開示は取引終了後の19時40分に行われた。
同社は、保有するビットコインについて四半期ごとに時価評価を行い、その評価損益を損益計算書に反映させる方針も示している。これにより、ビットコイン価格の変動は四半期決算に直接影響することになる。評価方法や会計処理は、今後の市況や会計基準の動向に応じて適切に運用されるとみられる。
今回の取得は、同社の資産運用方針の一環といえる。金額、取得数量、平均単価、そして四半期ごとの時価評価方針という主要なポイントは、いずれも会社の適時開示で確認できる事実である。今後は、価格変動の影響を含めた四半期決算での開示内容が注目点となるだろう。
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