エス・サイエンス、ビットコインを初購入──総額5億円を取得

木本 隆義
6 Min Read
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

東証スタンダード上場の「株式会社エス・サイエンス」(証券コード:5721)は26日、取引終了後に開示を行い、ビットコインの購入を完了したと発表した。今回の購入額は総額5億円で、取得数量は30.7408546 BTC、平均取得単価は1 BTCあたり1,626万5,000円となった。

3月に仮想通貨投資参入を決議、5月に枠設定

同社は今年3月に暗号資産(仮想通貨)投資事業への参入を決議し、7月からの事業開始を予定していた。その後、5月12日には投資枠の上限を5億円とする方針を公表していたが、この時点では取得には至っていなかった。今回の発表は、その枠内での初の購入であり、開示は取引終了後の19時40分に行われた。

同社は、保有するビットコインについて四半期ごとに時価評価を行い、その評価損益を損益計算書に反映させる方針も示している。これにより、ビットコイン価格の変動は四半期決算に直接影響することになる。評価方法や会計処理は、今後の市況や会計基準の動向に応じて適切に運用されるとみられる。

今回の取得は、同社の資産運用方針の一環といえる。金額、取得数量、平均単価、そして四半期ごとの時価評価方針という主要なポイントは、いずれも会社の適時開示で確認できる事実である。今後は、価格変動の影響を含めた四半期決算での開示内容が注目点となるだろう。

関連:青汁王子、上場企業のクリプト事業室長に就任──エス・サイエンスが東証で挑む「ポスト資本主義」
関連:ビットコイン購入を発表したエス・サイエンス、10日間で株価3.5倍に高騰
関連:日本上場企業エス・サイエンス、ビットコイン購入を発表──仮想通貨市場に参戦

仮想通貨の最新情報を逃さない!GoogleニュースでJinaCoinをフォロー!

Share This Article
Follow:
リージョナルスペシャリスト(SEA)。タイの古都スコータイで、海外進出のための市場調査・戦略立案・翻訳の会社を経営。『月刊くたばれ経済学』『月刊くたばれMBA』編集長。著書『マウンティングの経済学』ほか。1973年生。東海中高、慶大商卒、NUCB-MBA修了。来タイ13年。仕事のご依頼はツイッターにて。 ツイッター:@t_kimoto
コメントはまだありません

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA

厳選・注目記事

YouTube

あなたのプロジェクトを広めませんか?

JinaCoinでは、プレスリリースや記事広告、バナー広告など複数の広告を提供しています。詳しい内容は下記お問い合わせページよりご連絡ください。