ビットコイン(BTC)はこれまで強い価格推移を見せてきたが、史上最高値更新から間もない急落により、投資家心理は悲観方向に傾きつつある。現在の値動きをめぐっては、短期的な調整とみる見方がある一方、「ビットコインの強気相場は終わりが近い」として長期的な下落を懸念する声も出ている。
アルトコインもピーク?過去6年連続で10月はプラスリターン
強気相場の終了が示唆される背景としては、過去の強気相場サイクルがある。暗号資産(仮想通貨)インフルエンサーのInmortal氏は29日、「これまでの強気相場は1,060日間続いてきた」と指摘。このサイクル通りであれば、10月にビットコインの強気相場は終了するとの見解を示した。
同じく仮想通貨インフルエンサーのJelle氏も28日、歴史的な観点からビットコインの強気相場が残りおよそ55日間であると分析。さらに、ビットコインがピークを付けたおよそ1カ月後に、アルトコイン市場がピークを迎える傾向があると補足している。
オンチェーンデータ分析プラットフォーム「Coinglass(コイングラス)」が提供する統計によれば、過去のビットコインにおける10月の月次リターンは2019年以降、6年連続でプラスを記録。平均リターンは+21.89%となっており、季節性の観点から見れば10月は価格上昇が期待されやすい月だといえる。

とはいえ、この季節性もあくまで統計上の話に過ぎない。過去のサイクル間隔への意識が今後市場で強まることがあれば、ビットコインの上値が重くなる展開も否定できないだろう。現在の価格帯が天井と認識されれば、利益確定や損切りを伴う売り圧が強まる懸念がある。
ビットコインの月足を確認すると、現在は70,000ドルの価格水準で押し目を作り、上昇トレンドを継続させている。ただし、8月のローソク足は長い上ヒゲを伴う陰線を描いており、このままこの足が確定すれば9月から10月にかけて調整下落の流れを示す可能性も考えられるだろう。

強気相場の継続か、それとも終盤への転換か、市場の見方は二分された状況だ。10月というアノマリーに支えられた上昇期待と過去のサイクルから示唆される強気相場の終了懸念が交錯する中、今後の価格動向が注目されている。
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