指の静脈認証でウォレットを作成できる│SBTの受け取りから実証を開始
国内Web3企業「株式会社アトノイ」は1日、株式会社モフィリアと共同で、指静脈の生体情報(バイオメトリクス)を利用して、バイオメトリクスウォレットのサービスのPoC(概念実証)を開始したと発表した。
バイオメトリクスウォレットとは、指の静脈の形状を認証することで、ブロックチェーン上にウォレットアドレスを作成し、暗号資産(仮想通貨)やNFTなどのトークンを簡単に受け取れるホットウォレットのことだ。
従来の仮想通貨ウォレット作成のフローは、セキュリティの観点から複雑な手順が必要であった。しかし、指1本のみでウォレットの作成が可能なため、今後仮想通貨の知識が浅い一般ユーザーへの広がりが期待できる。
静脈は個々人で異なり、左右の手の指10本で、それぞれ静脈の形状も異なる。そのため、左右の指それぞれにウォレットを割り振りが可能で、仮想通貨の銘柄別で作成もできる。静脈認証を使うことで、顔認証や音声認証などの他の生体認証技術よりも高い精度が期待できる。
静脈認証は、手が傷ついていたり汚れている状態も、静脈に影響を及ぼしにくく、指紋認証のデメリットである、手荒れや乾燥でアクセスできないといったことも起こりにくい。また、静脈は顔や指紋のように外部から確認するのは難しいため、他人のなりすまし行為の抑制も期待できる。

PoC(概念実証)として最初の取り組みは、転売や譲渡ができないNFTであるSBT(Soul Bound Token)の受け取りに運用される。
SBTの具体例として、卒業証明書・パスポート・コンサートのチケット・セミナーの参加証明書などがあげられる。


モフィリアは、指の静脈を確認する厚さ1mmほどの薄型フィルムセンサーを開発している。
これにより、モバイル機器やIoTデバイスなどで静脈認証が可能となり、将来的にはどこにいても手軽にNFTやトークンを受け渡しできるようになる予定だ。
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