NFTプロジェクト「Azuki(アズキ)」の創設者Zagabondが、大手NFTマーケットプレイス「OpenSea(オープンシー)」とのインタビューでAnimecoin(アニメコイン)展開と今後のビジョンについて語った。2022年1月のローンチ以来、アニメ美学と深いワールドビルディングで注目を集める同プロジェクトの戦略が明らかになった。
DeFi経験からアジア文化の代表性を追求
Zagabondは元々アマゾン、グーグル勤務後、2017年から初期DeFiプロトコル「0x」で運営を担当し「DeFi」用語の創造にも関わった。2021年のNFT市場でPFPプロジェクトにおけるアジア文化の代表性不足を感じ、元Blizzardアーティストとチームを組んでAzukiを創出した。
「金融は限定的だが、アート、キャラクター、ストーリーテリングは幅広く共感される」として、ミント前の実写トレーラー公開など感情喚起を重視した創造的実験を継続している。
「ガーデン」コミュニティが100万ドル超の創作活動
Azukiコミュニティは「ガーデン」と呼ばれ、単なる投機を超えたブランドへの深い愛着で結束。ホルダーは所有キャラクターのカスタムアート制作に100万ドル以上を投じ、優れた作品は公式アンソロジーに採用されるなど運営との相互連携も活発化している。
Animecoinで文化創造者への価値還元
今年展開したアニメコインについて「多くのミームコインがNFTでコミュニティ構築するが、我々は逆アプローチを採用」と説明。強固なコミュニティを先に築き、トークンでエコシステムを深化させる戦略を取った。
「コスプレ、ファンコンテンツでアニメ業界を支えるクリエイターが報酬を受けていなかった」として、アニメコインによる価値再分配を目指す。現在開発中の「Anime.com」では、ファン交流とクリエイター支援を促進する。
NFTは表現ツールに進化
NFTの進化について「フロア価格でなく、ユーティリティが真の進化」と強調。最近$5でミントされたオープンエディション「Mizuki(ミズキ)」を例に、転売ではなくアート支援を目的とした新価値観の浸透を指摘した。
今後はweb3基盤から広範な観客層へのリーチを重視し、好評のトレーディングカードゲーム拡張と年内大型プロジェクト発表を予告している。
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※ 2025/8/28 15:07 タイトルに誤記あり修正しました。