ナスダック上場のAgriFORCE Growing Systems(アグリフォース・グローイング・システムズ:AGRI)は「AVAX One」に社名変更し、Avalanche(アバランチ)ブロックチェーンのネイティブトークン「AVAX」保有に特化した戦略で約5.5億ドルの資金調達を計画すると発表した。ナスダック上場企業では初のアバランチ専門投資会社となる。
7億ドル相当のAVAX保有を目標
同社はアバランチネットワークの基盤パートナーとして7億ドル相当のAVAXトークン保有を目標に掲げる。資金調達は既に確保した3億ドルのPIPE(私募投資)と追加2.5億ドルの株式連動型商品発行で構成される予定。
AVAX OneのCEOジョリー・カーン氏は「プログラマブル・ブロックチェーンが金融市場の新たな基盤となる中、投資家に直接的なエクスポージャーを提供する」と説明。元シティのマット・ザン氏が会長候補として「オンチェーン金融経済のバークシャー・ハサウェイを目指す」と表明している。
アバランチは高速・機関投資家級プラットフォームで、KKR、アポロ、JPモルガンなどがその上で独自ブロックチェーンを構築している。62億ドルのステーク資産でネットワークを保護し、現実世界資産のトークン化基盤として機能している。
戦略アドバイザリーにはスカイブリッジ・キャピタルのアンソニー・スカラムッチ氏とコインベース・インスティテューショナルのブレット・テジポール氏が参画。パラファイ、ギャラクシー・デジタル、クラーケンなど50超の機関投資家が出資に参加している。
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