日常生活でのアバランチ利用を拡大
レイヤー1ブロックチェーン「Avalanche(アバランチ)」は26日、フィンテック企業「Rain(レイン)」と提携し、独自のVisa対応カード「Avalanche Card(アバランチカード)」を発表し、ウェイトリストの登録受付を開始した。
アバランチカードは、Visaマークがある店舗であれば世界中どこでも利用でき、ユーザーが保有する暗号資産(仮想通貨)を担保に決済が可能となる仮想通貨担保型クレジットカードだ。従来のクレジットカードとは異なり、信用審査は不要で、利用履歴も信用機関には報告されない。
このカードの大きな特徴は、Visaのグローバルネットワークと統合されている点にある。これにより、食料品の購入や交通機関の利用、オンラインショッピング、さらには一部の公共料金の支払いまで、従来のクレジットカードと同じように仮想通貨で決済することが可能になる。
対応する仮想通貨は、アバランチ・ブロックチェーン上のUSDC、USDT、AVAX、Wrapped AVAX(wAVAX)の4種類で、今後さらに対応通貨を拡大する予定だ。
また、アバランチカードの利用対象地域は、現時点ではラテンアメリカおよびカリブ海諸国の居住者に限定されている。日本を含む他の地域の利用可否については明らかになっておらず、今後の発表が待たれる。
この発表に際し、アバランチの主要開発企業「Ava Labs(アヴァ・ラボ)」の社長であるジョン・ウー氏は「デジタル資産が主流になっていくにつれ、クレジットカードをスワイプするのと同じくらい馴染みのある実際の使用例を紹介することが重要になる」とコメントし、仮想通貨が単なる投資手段にとどまらず、日常生活に浸透していくべきだという考えを示した。
アバランチカードの発表は、同ブロックチェーンの普及と実用性を促進する大きな一歩である。仮想通貨の決済手段としての地位を確立し、より多くのユーザーが日常生活でアバランチを利用することで、エコシステム全体の成長が見込まれる。
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