永続先物分散型取引所(Perp DEX)のAster(アスター)は8日、待望の$ASTERトークン発行イベント(TGE)と新たなポイントプログラム「Aster Genesis: Stage 2」の開始を発表した。同社は公式Xアカウントで「アスターは新たな時代に入る」と宣言し、オンチェーン取引の次世代を牽引する意向を示している。
9月17日にTGE実施、多次元評価システムで実トレーダーを重視した報酬配分へ
$ASTERのTGEは9月17日に正式実施される。アスターの報酬プログラムに参加した対象ユーザーに対して、総額7億400万枚の$ASTERトークンがエアドロップされる予定だ。クレーム方法やトークンノミクスの詳細については、同日中に追加発表されるとしている。
このTGEは、これまでのSpectra Stage 0・Stage 1プログラムを通じてプラットフォームに参加し、貢献してきたユーザーへの報酬として位置づけられている。
多次元スコアリングシステムで「真のトレーダー」を重視
同時に開始された「Aster Genesis: Stage 2」プログラムでは、従来の取引量重視から脱却し、多次元的な評価システムを導入している。新しいRhポイント算出では以下5つの要素が考慮される:
- 取引量スコア: Aster Proでの取引量が多いほどRhポイントを獲得。テイカーはメイカーの2倍のポイントを獲得する仕組みとなっている。
- 保有時間スコア: ポジションの保有時間が長いほど多くのRhポイントを獲得。ただし、ユーザーの週次取引量の2倍が上限として設定されている。
- Asterアセット保有スコア: asBNBやUSDFなどのAsterアセットをマージンとして活用することで追加のRhポイントを獲得。こちらも週次取引量の2倍が上限となる。
- 実現損益スコア: 手数料を除く日次実現損益がRhポイントに寄与する仕組みで、収益性の高いトレーダーが優遇される。
- 紹介・チームポイントスコア: 紹介したユーザーのベースRhポイントの一部を獲得(第1レベル10%、第2レベル5%)。チームブーストは前週のポイント実績を反映して週次調整される。
実トレーダー重視の戦略的転換
アスターは「実トレーダーが報酬を受ける」というコンセプトを強調している。従来の単純な取引量ベースの報酬システムから、保有戦略、資産活用、収益性、コミュニティ貢献を総合的に評価するシステムへの転換により、より質の高いトレーディング活動を促進する狙いがある。
Rhポイントは毎週計算され、T+1日で更新される。ステージ0・ステージ1を逃したユーザーにとって、ステージ2は第2波の$ASTER報酬獲得への重要な機会となっている。
アスターは「オンチェーン取引の次世代はここから始まる」として、$ASTERのクレーム情報、トークンノミクス、その他詳細を本日中に発表予定としている。ユーザーは現在Aster Proでの取引を開始することで、次回の$ASTER報酬配分に向けたポイント獲得が可能となっている。