米ゲームスクエア、アニメコイン財団と戦略的提携──250万ドル分のANIMEを取得へ

JinaCoin編集部
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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米ナスダック上場の「GameSquare Holdings(ゲームスクエア・ホールディングス、以下ゲームスクエア)」は13日、「Animecoin Foundation(アニメコイン財団)」との新たな戦略的パートナーシップを発表した。同社はWeb3領域での存在感を強化し、高成長が見込まれるデジタル資産を財務基盤に加えることで、世界的市場の一部を獲得する狙いだ。

Azukiも参画、アニメ・ゲーム分野で展開強化

契約期間は1年間で、ゲームスクエアは公開市場で最大250万ドル(約3.6億円)分のアニメコイン(ANIME)を購入し、自社の暗号資産(仮想通貨)ポートフォリオに組み入れる。

また、アニメコイン財団の公式代理店として、250万ドル(約3.6億円)相当のアニメコインを対価にクリエイティブおよびエージェンシーサービスを展開する。これにより、アニメコインの世界的なゲームファンダムにおける認知拡大と地位強化を支援する。

この提携には、米ロサンゼルスを拠点にアニメ関連事業を展開する「Azuki(アズキ)」も参画。アズキはAnime.comの運営やオリジナルIP開発を手掛けており、ゲームスクエアはアズキと共に、ゲームやアニメファン層を対象としたリアルとデジタルの両方で楽しめる製品や体験を共同で企画・提供する予定だ。

ゲームスクエアCEOのジャスティン・ケナ氏は、「アニメコイン財団との提携は、オンチェーン戦略が複数の価値を生み出している好例であり、即時の収益と長期的な資産価値の両方をもたらす」と述べた。

仮想通貨情報サイト「CoinMarketCap(コインマーケットキャップ)」によれば、アニメコインの完全希薄化後評価額は1億8,000万ドル(約265億円)を超える。ゲームスクエアは、ゲームとアニメが世界で年間数十億ドル規模の市場を形成していることから、今回の提携がWeb3収益やオンチェーントレジャリーの多様化、高付加価値デジタル経済パートナーシップの拡大につながるとみている。

また、調査会社「Grand View Research(グランド・ビュー・リサーチ)」は、世界のアニメ市場が2025年までに377億ドル(約5.5兆円)超に成長すると予測している。ゲームスクエアは、この市場拡大を背景に、アニメとゲームの両分野でWeb3を活用した事業展開を強化する構えだ。

今回の提携は、単なる資産取得や公式代理店契約にとどまらず、文化的コンテンツとWeb3経済圏を直接結び付ける点で戦略的意義が大きい。アニメとゲームという二大ファンダムの融合は、将来の収益基盤を強化すると同時に、新たな市場形成の可能性を秘めている。今後の展開次第では、他のエンタメ・IP領域でも同様の動きが加速するだろう。

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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=147.38円)

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