暗号資産(仮想通貨)系YouTuberのアンゴロウ氏は28日、自身のXで、東証グロース上場の売れるネット広告社グループ(9235)から刑事告訴される見通しであることを明らかにした。
発端は堀江氏ETH復旧に対する検証動画
売れるネット広告社グループは3月24日、子会社ビットコイン・セイヴァーを通じて、実業家・堀江貴文氏が長年アクセス不能だったイーサリアム
ETHウォレットの復旧に成功したと適時開示している。この発表に対しアンゴロウ氏は、公開情報に基づき不自然な点を指摘する検証動画を公開した。動画の結論は「復旧が虚偽である可能性は低く、復旧自体は十分可能」というものだったという。

しかしアンゴロウ氏によると、動画公開後に同社創業者の加藤公一レオ氏から「期限までに動画を消さないと開示請求と刑事告訴の準備に入る」「社会的に葬り去る」といった内容のメッセージが届いた。アンゴロウ氏は具体的な誤りの指摘を求めたものの、加藤氏は対話を拒否し一方的に法的措置を宣言したとしている。
アンゴロウ氏が検証動画で指摘した内容には、動画公開時点で復旧を証明するオンチェーンデータが未公開だったことや、技術者の経歴に関する根拠が不明な点が含まれる。
また、暗号資産コミュニティで特に注目を集めたのが、加藤氏による「サトシ・ナカモトのビットコイン
BTCも復旧できる」という趣旨の発言だ。ビットコインは強固な暗号技術で保護されており、秘密鍵なしでウォレットを解読することは技術的に不可能とされている。仮にそのような技術が存在すれば、ビットコインの安全性そのものが根底から崩壊するため、業界関係者からは非現実的な主張として受け止められている。
この件について堀江氏本人は「インチキ扱いされるのは心外だ」として動画の削除を要請。アンゴロウ氏は誇大な宣伝が業界の信頼を損ねると主張し、今後も中立的な情報発信を続けると表明している。
なお、本件に関して売れるネット広告社グループ側からの公式見解は確認されていない。
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