Yコンビネーター、コインベース・L2 Base提携と提携──オンチェーン・スタートアップに集中投資へ

水澤 誉往
7 Min Read
base公式ブログより引用

米大手スタートアップ・アクセラレーターのYコンビネーター(YC)は24日、暗号資産(仮想通貨)取引所大手Coinbase(コインベース)及びそのL2ブロックチェーンBase(ベース)と提携し、「オンチェーン構築」に特化したスタートアップへの投資プログラムを開始すると発表した。同社は現在を「フィンテック3.0」時代の始まりと位置づけ、低コストチェーン、ステーブルコイン、使いやすいウォレットなどのインフラが整った今こそが構築の最適なタイミングと強調している。

「コードで金融システム構築」の新時代

YCは金融技術の進化を3段階に分類し、現在始まっているフィンテック3.0を「コードで新たな金融システムを構築する時代」と定義した。新システムでは決済が世界中で24時間365日瞬時に処理され、ユーザーは銀行ではなく完全に自分が管理するデジタルウォレットに資産を保存する。

長年の障壁だった規制の不確実性がGENIUS法案の成立により解消されたとし、「暗号資産スタートアップにとって数年ぶりの最も重要な機会」と評価している。

ステーブルコインとトークン化に注目

投資強化分野として、ステーブルコインの統合プラットフォーム、現地通貨ペッグ型ステーブルコイン、暗号資産ネイティブコマース事業を挙げた。ステーブルコインは既に兆ドル規模の決済が処理され、GENIUS法案成立後は時価総額が300億ドル以上拡大している。

トークン化領域では、政府債券、スタートアップ株式、アート作品などの実物資産をデジタルトークン化し、従来流動性の低かった資産を誰でも所有・取引可能にする変革を予測。ウォレット搭載AIエージェントによる新アプリケーションの爆発的増加も期待している。

YC、ベース、コインベース・ベンチャーズの3社連携により、オンチェーン開発者への包括的支援体制を構築し、次世代金融システムの構築を加速させる方針だ。

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株式会社jaybe 代表取締役。香川県三豊市出身。2010年4月、株式会社一誠社入社。2011年よりFX取引を開始。2016年3月30日、bitFlyer代表取締役社長・加納裕三氏が出演する動画で仮想通貨に興味を持ち、 1BTC価格47,180円で0.02BTCを購入したことが仮想通貨投資の始まり。2017年11月、仮想通貨投資で身に付けた知識・経験を活かし、自身初のブログ「次男坊の仮想通貨な日」を立ち上げ。2018年4月、JinaCoinの前身である「ジナキャッシュ」開設。2019年10月、収益の安定化に成功し、株式会社一誠社を退職、個人事業主として独立。2020年6月、事業拡大に伴い、株式会社jaybe(法人番号:7470001018079)を創業。 2023年、メディアの名称を「JinaCoin」に変更。月間15万PVを超える仮想通貨情報メディアに成長させる。現在は仮想通貨投資を行う傍ら、仮想通貨の普及活動やマーケットリサーチ等を行なっている。2024年6月、一般社団法人 日本クリプトコイン協会の「暗号通貨認定アドバイザー」資格を取得。仮想通貨投資活動:現物保有・デリバティブ取引・DeFi運用・エアドロップ活動。好きな銘柄:ビットコイン。著書:海外FXのはじめ方完全ガイド。WEB取材:凄腕FXトレーダーへインタビュ ー!vol.8=TitanFX。趣味:投資全般・SEO・読書
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