リップルが主導するXRP専門デジタル資産トレジャリー企業「Evernorth Holdings(エバーノース・ホールディングス)」は20日、特別買収目的会社(SPAC)Armada Acquisition Corp II(アルマダ・アクイジションII、ナスダック:AACI)との企業統合契約を締結し、公開企業として上場すると発表した。調達総額は10億ドル(約1,500億円)超で、世界最大のXRPトレジャリー企業となる見込み。
ブルームバーグが17日に報じた「リップル主導のXRP専用DAT企業設立」の具体的な内容が明らかになった形だ。取引完了は2026年第1四半期を予定し、統合後の企業名は「Evernorth(エバーノース)」、ナスダックでのティッカーシンボルは「XRPN」となる。
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投資家にはSBIホールディングス(2億ドル)、リップル、リップルワークス(独立系慈善財団)、パンテラ・キャピタル、クラーケン、GSR、リップル共同創業者クリス・ラーセン氏らが参加。調達資金は主にXRPのオープンマーケット購入に充てられ、一部を運転資金や取引費用に配分する。
CEOにはリップルで国境を越えた決済事業の構築を主導したアシーシュ・ビルラ氏が就任。エバーノースは受動的なETFとは異なり、機関投資家向け貸付、流動性提供、DeFi(分散型金融)イールド機会への参加を通じて、XRP保有量の時間的成長を目指す。
リップルCEOブラッド・ガーリングハウス氏は「エバーノースは、より多くのユースケース、参加、信頼をXRPエコシステムにもたらす。アシーシュと彼のチームがXRPの資本市場での存在感を次のレベルに引き上げる能力に完全に自信を持っている」とコメントしている。