ツインプラネット、スターテイルとエンタメIP×Web3で協業──ブロックチェーンでクリエイター資金調達の構造課題解決へ

水澤 誉往
9 Min Read

エンタメ事業を手がける株式会社TWIN PLANET(ツインプラネット)は2日、Web3企業のStartale Group(スターテイル・グループ)と、エンタメ資産やIPの価値をブロックチェーンで記録・管理する新たな仕組み構築に向けた協業を開始したと発表した。両社は、クリエイターの資金調達課題や権利管理の透明化など、エンタメ産業の構造的課題に対する実装可能な解決策を段階的に推進する。

エンタメ業界の構造課題にブロックチェーンで対処

協業の主眼は、エンタメ資産やIPの価値をデジタル化し、ブロックチェーン上で保存することで権利や収益分配を透明化すること。トークン化されたエンタメ資産(エンタメST)の設計、権利管理、ユーザー体験とコンプライアンス最適化に加え、SPVスキームや二次流通の仕組み設計も検討範囲に含める。

エンタメ業界では、制作に先行して資金が必要となる一方で収入は後から発生する構造的課題が存在。さらに権利の複雑性と流通の不透明さ、海外展開時の正しい権利者への分配確認システムの未整備といった問題を抱えている。両社はこれらの課題に対し、収益発生前段階での資金アクセスを可能にする仕組みや、権利・分配の透明化、海外展開に対応する信頼基盤の整備を目指す。

金融機関以外も参加可能な資金調達枠組みを検討

注目すべきは、金融機関に限らず「適切な投資家保護の下で個人投資家も参加しやすい資金調達の枠組み」を検討する点。これにより、ファンが作品を応援することで直接的に未来のクリエイティブ活動に貢献できる新たなエンタメの形を実現する。

具体的な取り組み領域として、ST型ファイナンス/アセット設計、IPオンチェーン化/権利管理の高度化、ユーザー体験とコンプライアンスの最適化、SPVスキームの検討・設計、二次流通設計と市場健全性の向上を挙げている。

両社CEOが描く未来像

スターテイルCEOの渡辺創太氏は「フィンテックとオンチェーンの活用により、エンタメのトークン化と流通を制度と調和的に進める。日本が世界で勝つ上で、エンタメとフィンテックの融合は重要」とコメント。

ツインプラネット代表取締役の矢嶋健二氏は「ファンの皆さまと共に価値を分かち合いながら作品を育てていく、新たなエンタメの形を実現したい。大好きな作品を応援することが、そのまま未来のクリエイティブにつながる新しい時代を作りたい」と展望を語った。

両社は優先領域のPoC/実証から順次ローンチを進め、エンタメ×フィンテック領域での標準モデル確立を目指す。日本発の先進事例をグローバル展開可能なリファレンスとして磨き込んでいく方針だ。

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株式会社jaybe 代表取締役。香川県三豊市出身。2010年4月、株式会社一誠社入社。2011年よりFX取引を開始。2016年3月30日、bitFlyer代表取締役社長・加納裕三氏が出演する動画で仮想通貨に興味を持ち、 1BTC価格47,180円で0.02BTCを購入したことが仮想通貨投資の始まり。2017年11月、仮想通貨投資で身に付けた知識・経験を活かし、自身初のブログ「次男坊の仮想通貨な日」を立ち上げ。2018年4月、JinaCoinの前身である「ジナキャッシュ」開設。2019年10月、収益の安定化に成功し、株式会社一誠社を退職、個人事業主として独立。2020年6月、事業拡大に伴い、株式会社jaybe(法人番号:7470001018079)を創業。 2023年、メディアの名称を「JinaCoin」に変更。月間15万PVを超える仮想通貨情報メディアに成長させる。現在は仮想通貨投資を行う傍ら、仮想通貨の普及活動やマーケットリサーチ等を行なっている。2024年6月、一般社団法人 日本クリプトコイン協会の「暗号通貨認定アドバイザー」資格を取得。仮想通貨投資活動:現物保有・デリバティブ取引・DeFi運用・エアドロップ活動。好きな銘柄:ビットコイン。著書:海外FXのはじめ方完全ガイド。WEB取材:凄腕FXトレーダーへインタビュ ー!vol.8=TitanFX。趣味:投資全般・SEO・読書
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