米ビットコイン投資企業「Strategy(ストラテジー、旧マイクロストラテジー:MSTR)」は29日、9月22日から28日にかけて196 BTCを約2,210万ドル(約32億円)で追加購入したと発表した。これにより、同社のビットコイン保有総量は640,031 BTCに達し、評価額は約10.6兆円にのぼる(9月29日時点の市場価格ベース)。
平均取得価格は1BTC=7.4万ドルに上昇
今回の購入価格は1 BTCあたり約113,048ドルで、これにより同社の平均取得価格は1 BTCあたり約73,983ドルとなった。今回の購入は、クラスA普通株式及び優先株(STRF、STRD)のATMプログラム(株式売却枠)による収入を原資としている。
具体的には、以下のような株式の売却が行われた。
- クラスA普通株式:約34万株(約1億1,640万ドル/約173億円)
- STRF:約10万株(約1,130万ドル/約16億円)
- STRD:約5,000株(約40万ドル/約5,945万円)

9月28日時点で、総額約6.8兆円相当の発行枠が以下のとおり残っており、今後も同様の手法でビットコインを追加購入する余力がある。
- クラスA普通株式:約159億ドル(約2.3兆円)
- STRK:約203億ドル(約3兆円)
- STRF:約17億ドル(約2,527億円)
- STRD:約41億ドル(約6,096億円)
- STRC:約42億ドル(約6,245億円)
ストラテジーによるビットコイン購入履歴をリアルタイムで追跡できる「saylortracker.com」によると、同社の含み益は約243億ドル(約3.6兆円)に達する。

ストラテジー社は株式発行益を原資にビットコインを継続購入し、平均取得価格を上げつつも含み益を確保している。巨額の売却枠が残っており更なる買増し余力を示す一方、過度な集中投資は下落局面でリスクを増幅させ、市場全体の動向に影響を及ぼす可能性がある。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=148.69円、1 BTC=16,659,228円)