分散型無期限先物取引所(Perp DEX)の「StandX(スタンドエックス)」は20日、アルファテストネットを21日に終了し、来週よりメインネットを正式稼働させる計画を発表した。
アルファポイントはロック、メインネットで新たなポイントフェーズへ
StandXは2025年10月14日にパーペチュアル取引の限定アクセスを開始し、同30日からアルファ版を公開。開始からわずか1ヶ月でTVL(預かり総資産)が2億ドルを超え、Perp DEX市場をリードする新しい存在として注目されている。
公式発表によると、StandXのアルファ版は世界協定時(UTC)の11月21日午前6時(日本時間21日午後3時)に終了する。これに伴い、テストネット上のオープンポジションはすべてクローズされ、テスト用トークンである「$tDUSD」は廃止される。
また、これまでユーザーが獲得した「アルファポイント」はこの時点でロック(確定)されるという。
メインネットは来週中に全ユーザー向けに公開される予定だ(正確な時間は未定)。メインネットのローンチと同時に「$DUSD」のデポジット(入金)がアンロックされ、新たな「メインネットポイント」のフェーズが開始されることになる。
エアドロップへの期待からPerp DEX活況
StandXへの注目度が高い理由の一つは、近年、特にPerp DEXプロトコルにおいて「エアドロップ(新規トークンの無料配布)」が盛んに行われているからである。
多くのPerp DEXが、取引量や流動性提供に応じて「ポイント」を付与するプログラムを実施しており、将来的にこのポイントが新たに発行されるトークンと交換できると期待されている。StandXの「アルファポイント」や「メインネットポイント」も、エアドロップと関連があるものと目されている。

暗号資産データ分析サイト「Artemis」のデータによると、直近24時間の手数料(Fees)ランキングにおいて、Perp DEXあるいはPerp DEXを主要アプリとするチェーンが上位を占めている。
具体的には、1位に「Hyperliquid(ハイパーリキッド)」、2位に「edgeX(エッジエックス)」がランクインしており、これらはイーサリアムやソラナ、トロンといった主要なレイヤー1ブロックチェーンの手数料収入を上回っている。
このデータは、現在の市場において、Perp DEX上のトランザクションがいかに活発であるかを如実に示していると言えるだろう。メインネットの開始に伴い、StandXもさらなる盛り上がりを見せそうだ。
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