グレースケール、米国初のステーキング対応現物ETPを発表──イーサリアム・ソラナが対象

ヤマダケイスケ
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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米暗号資産(仮想通貨)運用会社「Grayscale(グレースケール)」は6日、米国で初となるステーキング対応型の現物ETP(上場取引型金融商品)を発表した。今回の新商品は、Ethereum(イーサリアム)およびSolana(ソラナ)に関連する複数の暗号資産関連投資商品(ETFおよびトラスト)にステーキング機能を導入したものとなっている。

現物へのエクスポージャーと利回り獲得を両立

イーサリアム関連では「Grayscale Ethereum Trust ETF(ETHE)」と「Grayscale Ethereum Mini Trust ETF(ETH)」の2銘柄。ソラナ関連では「Grayscale Solana Trust(GSOL)」がステーキングに対応した。GSOLに至っては現在、取引所上場型ETPとして米証券取引委員会(SEC)へ申請中となっており、承認を得られればステーキング機能を備えた初の現物ソラナETPのひとつとなる見込みだ。

この新たな商品展開により、投資家は従来の証券口座を通じて、イーサリアムやソラナのステーキング報酬へ間接的にアクセスできるようになる。現物資産へのエクスポージャーとステーキングが組み合わさることで、投資家にとって価値向上の新たな可能性が開かれた形だ。

グレースケールの最高経営責任者(CEO)であるピーター・ミンツバーグ氏は、「当社の現物イーサリアムおよびソラナファンドにおけるステーキングは、まさに当社が実現を使命とする先駆的なイノベーションです」とコメント。加えて、世界最大のデジタル資産ETF発行企業として、この新たな機会を投資家にとっての具体的な価値に変えていくと同氏は強調した。

グレースケールは将来的に、他の暗号資産商品にもステーキングを拡大する計画を示しており、機関投資家を含む幅広い層に対してさらなる利回り獲得機会の提供を進めていくとしている。デジタル資産運用の多様化と成熟を後押しする存在として、これからもグレースケールの動向に一層の関心が寄せられそうだ。

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仮想通貨やBCGをメインに執筆活動を行うWebライター。2021年、ビットコインの大幅な値上がりに興味を持ち、仮想通貨の世界に参入。Binance、Bybitをメインに現物取引やステーキングサービスを活用し、資産運用を進めている。
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