『金持ち父さん貧乏父さん』著者のロバート・キヨサキ氏は22日、自身のXで約225万ドル(約3億5,200万円)相当のビットコイン(BTC)を約9万ドルで売却したと明らかにした。売却益は医療施設と広告看板事業への投資に充て、来年2月までに月間約2万7,500ドル(約430万円)のキャッシュフロー創出を見込んでいる。
数年前に6,000ドルで購入、15倍の利益
キヨサキ氏によれば、売却したBTCは数年前に1枚あたり6,000ドル(約93万8,000円)で購入したものだという。約9万ドル(約1,408万円)での売却により、約15倍のリターンを得た計算だ。同氏は売却益を2つの外科手術センターと広告看板事業に投資する。
これらの投資により、来年2月までに月間約2万7,500ドル(約430万円)のキャッシュフロー(税引き後)が生まれる見込みで、既存の不動産ベースの事業収入と合わせて月間数十万ドル規模のキャッシュフローを確保する。同氏は「これが65年以上前からリッチダッドとモノポリーをプレイして以来の『金持ちになる計画』だ」と述べている。
BTCへの強気姿勢は維持
キヨサキ氏は売却後もビットコインに対して「非常に強気で楽観的」との姿勢を維持しており、ポジティブなキャッシュフローでさらにビットコインを買い増す計画を明かした。同氏は「ウォーレン・バフェット氏は私の計画を遅すぎて愚かだと考えるだろう」と自虐的に語りながらも、自身の戦略を貫く姿勢を示している。
同氏は投稿で「多くの人から公表を控えるよう助言された」としながらも、「『偽のお金』と『偽の教師』が溢れる世界で、私が教えていることを実践していることを知ってもらうのが最善だと考えた」と透明性を重視した理由を説明した。
投稿は『金持ち父さん貧乏父さん』やボードゲーム「キャッシュフロー」で説明した戦略を実生活で実践している例として紹介され、読者に対して「あなたの『金持ちになる計画』は何か」と問いかけている。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=156.397円)




