米決済大手ストライプ傘下のウォレット基盤企業Privy(プライビー)は米国時間13日、リップル社と提携し、XRPレジャー(XRPL)で使えるウォレットの提供を始めると発表した。開発者は、自社のアプリに組み込む形で、XRP(
XRP)やリップル社のステーブルコインRLUSDを扱うウォレットを作れるようになる。AIエージェントが資金を持ち、自律的に支払う用途にも対応する。
Privy、XRPLのウォレットをアプリに組み込み可能に
Privyのブログによると、開発者は同社の基盤を使って、XRPLのウォレットをプログラムで作成・管理し、取引に署名できる。XRPやRLUSDなど、XRPL上のデジタル資産を使ったサービスづくりにも対応する。
決済企業やフィンテック企業にとっては、利用者に秘密鍵を管理させずに、ステーブルコインの決済を提供できるようになる。サーバー側で管理するウォレットを使えば、AIエージェントが資金を持ち、ウェブ上の機械同士の支払いの仕組み「x402」で支払うこともできるという。
開発者は、利用者が秘密鍵やシードフレーズを書き出し、他のウォレットへ移せる仕組みも提供できる。
リップル社の開発者部門RippleXのマーカス・インファンガー上級副社長は、Privyのウォレット基盤とXRPLの速い決済や低い取引コストを組み合わせることで、決済やステーブルコインから、AIエージェントによる商取引まで、実際の製品にXRPLを取り入れやすくなると述べた。
Privyのアンリ・スターンCEOは、ステーブルコインがお金の動き方を変えつつあり、XRPLは当初から決済のために作られてきたと話している。
Privyは今後、ウォレットの使い方を管理する機能や取引手数料の肩代わりなどで、連携を深めていく方針だ。
Privyのウォレット、使い始めに1 XRPの準備金
Privyの開発者向けドキュメントによると、XRPLのウォレットは、ネットワークの基本準備金(現在は1 XRP)を受け取るまで台帳上に存在しない。アプリ側は、取引を送る前にウォレットに資金を入れる必要がある。ステーブルコインの支払いだけに使う場合も、ウォレットを有効にするにはXRPが必要になる。
ドキュメントには、Privyの「ポリシー」の機能で、ウォレットが署名できる取引を制限する方法がすでに掲載されている。
| 制限できる項目 | 内容 |
|---|---|
| 取引の種類 | 署名できる取引の種類を限定 |
| 送金先 | 送金先のアドレスを許可リストや拒否リストで管理 |
| 金額 | XRPやその他のトークンの支払額に上限を設定 |
| DEXの注文 | XRPLの分散型取引所への注文の内容を制限 |
| トラストライン | トークンを受け取るための設定の作成を制限 |
| 時刻などの条件 | 現在時刻などの条件で署名の可否を判断 |
ポリシーで内容を詳しく判定できるのは、支払い、DEXへの注文と取り消し、トラストラインの設定の4種類の取引である。書き出せる鍵は、16進数の秘密鍵と、BIP-39形式のシードフレーズ。XRPL独自の「ファミリーシード」の形式には対応していない。
Privyによると、XRPLは14年以上の運用で、資金の入ったアカウントが800万を超え、1兆ドル(約158兆円)分の価値を移してきた。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=158.39円)
