ビットコインマイニング企業のライオット・プラットフォームズ(ナスダック: RIOT)は10月31日、2025年第3四半期(7-9月期)の決算を発表した。同四半期の売上高は1億8020万ドルとなり、四半期ベースで過去最高を記録。純利益は1億450万ドル(希薄化後1株あたり0.26ドル)、調整後EBITDAは1億9720万ドルとなった。
同社はビットコインマイニング施設の運営に加え、大規模データセンター開発事業への本格参入を発表。テキサス州コルシカーナのデータセンターキャンパスで、総容量112MWの最初の2棟の基礎工事に着手したことを明らかにした。
ビットコイン採掘収益が前年比138%増
第3四半期の売上高1億8020万ドルは、前年同期の8480万ドルから112%増加した。増加の主要因はビットコインマイニング収益で、同収益は1億6080万ドルとなり、前年同期の6750万ドルから138%増加した。この増加は、ビットコイン価格の上昇と稼働ハッシュレートの増加によるもの。
同四半期に1406ビットコインを採掘し、前年同期の1104ビットコインから27%増加した。1ビットコインあたりの平均採掘コスト(減価償却費除く)は4万6324ドルとなり、前年同期の3万5376ドルから上昇。上昇要因は、グローバルネットワークハッシュレートが前年同期比52%増加したこと。一方、電力カーテイルメントクレジット(需給調整プログラム参加による電力料金還付)は前年同期比147%増加し、コスト上昇を一部相殺した。
データセンター事業で主要成果4つ
同社CEOのジェイソン・レス氏は、「今四半期、データセンター事業の開発で決定的な進展を遂げた」と述べた。主要成果として、コルシカーナの既存サイトに隣接する67エーカーの土地追加取得、サイト全体をデータセンター開発用に転換するキャンパス設計完了、標準データセンター建設の基本設計完了、社内データセンターチーム構築継続の4点を挙げた。
同社は業界トップクラスの財務状態を維持しており、運転資本1億7000万ドル、無制限現金3億3070万ドルを保有。ビットコイン保有量は1万9287BTC(うち3300BTCは担保)で、2025年9月30日時点の市場価格に基づくと約22億ドル相当となる。
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