この記事では、仮想通貨を用いてイベント予想に参加できる「Polymarket(ポリマーケット)」の概要や使い方を紹介します。初めて利用する方でもわかりやすいよう、図解付きで手順解説するのでぜひ参考にしてみてください。
目次
分散型予測市場「Polymarket(ポリマーケット)」とは?
Polymarketの基本情報
Polymarket(ポリマーケット)とは、イベント結果を予測して仮想通貨を賭けられる分散型予測市場です。端的に言うと仮想通貨版のブックメーカーです。
ユーザーはPolymarketに仮想通貨を入金し、予想に参加したいイベントを選択。例えば、今ならアメリカ大統領選の勝敗にベット可能です。結果予想の選択肢に対して、YESまたはNOといった株を購入することで予想結果に仮想通貨を賭けられます。
イベント結果発表後、予想が的中したユーザーにはベット総額を保有株数等に応じて分配。予想を外したユーザーは購入した株の賭け金を失うといった仕組みです。
購入したYES・NO双方の株は、イベント結果が出る前に売却して利益を得ることもできますよ!
Polymarketの特徴
- 取引や入出金など各種手数料が無料
- メールアドレスを使った登録にも対応
- AIによるイベント・ニュース概要を提供
- 流動性の提供よるリワード報酬を用意
- 独自トークンの発行が期待されている
またPolymarketでは市場予想の大枠を把握できるので、イベントが発生・実現するかを知るための情報源として活用できるのも魅力のひとつ。ビッグイベントでは大手ニュースサイトもPolymarketの予想に言及するケースもあり、注目を集めるプラットフォームとなっています。
公式サイトは日本語に対応していませんが、ブラウザの翻訳機能を使えば英語が苦手な方でも安心です!
Polymarketの使い方
ここではPolymarketの基本的な使い方についてスマホ画面を使って解説します。サービスの利用にはあらかじめ事前準備が必要なため、まずは「使う前の準備」からチェックしてみてください。
パソコンも基本的な流れはスマホと同じです。ぜひ以下で紹介する手順を参考にPolymarketを利用してみてね!
以下の項目タップすると詳細が表示されます。
使う前の準備
Polymarketを始める際は、以下の事前準備が必要です。
各種リンクをタップすれば、必要準備の詳しい流れを参照できますよ!
必要項目の役割
メタマスクのアカウント作成 | Polymarketとの連携に必要 |
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Polygonの追加 | Polymarketとの連携・入出金に必要 |
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USDC | 株購入時の基軸通貨として必要 |
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POL | 入金時のガス代として必要 |
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上記リストの手順通り、USDC・POLをメタマスクのPolygonチェーン上に入金すれば事前準備は完了です。続いてPolymarketのアカウント作成、仮想通貨の入金と順番に手順を進めてください。
アカウント作成
Polymarketは2種類のアカウント作成方法に対応しています。
上記のとおり、スマホでPolymarketを利用するならウォレット連携がおすすめです。各ウォレットが持つブラウザ機能を利用することで、シームレスにPolymarketへのアクセス・利用ができます。
ただし、各ウォレットのブラウザ機能は翻訳に対応していないので、英語表記が苦手な方はスマホブラウザから利用するのがおすすめです。
ここでは準備したメタマスクを使って、Polymarketのアカウント作成を進めていきますね!
STEP
ブラウザアイコンをタップ→PolymarketのURLを貼り付けてアクセス
STEP
「Sign Up」をタップ→「MetaMask」をタップ
STEP
メタマスクの「接続」をタップ→「署名」をタップ
STEP
アカウント名を設定→メールアドレスを入力して「Continue」をタップ
メールアドレス入力は必須ではないので、「Skip for now」をタップして手順をスキップしてもOKですよ!
STEP
メール内の「Verify your email」をタップ→「Start trading」をタップ
仮想通貨の入金
Polymarketは以下2種類の入金方法に対応しています。
入金方法一覧
- ウォレットや取引所からの仮想通貨入金(USDCのみ)
- MoonPayを使ったクレジット・デビットカード入金
MoonPayはサービス利用自体が日本人ユーザー未対応なため、実質利用できるのはPolygonチェーン・EthereumチェーンのUSDC入金のみです。
PolymarketにはBybitやKucoinといった取引所からの入金も可能ですが、反映時間が遅いためウォレット経由での入金をおすすめします。
ここではメタマスクを利用して、USDCの入金作業を進めますね!
STEP
資産アイコンから「Deposit」→「Copy」をタップ
コピーしたPolymarketのウォレットアドレスを使って、メタマスクからUSDCの送金作業を進めますよ!
STEP
メタマスクでコピーしたウォレットアドレスを貼り付け→ガス代を支払ってUSDCを送金
STEP
資産画面の「Confirm pending deposit」→入金額を入力して「Continue」をタップ
メタマスクから送金したUSDC額をそのまま入力すればOKです!
STEP
メタマスクの「署名」にタップ→「Start Trading」をタップ
資産画面を確認して、USDCがちゃんと入金されているか確認しておこう!
仮想通貨の出金
Polymarketと連携したウォレットへの出金が可能です。最小出金額は0.01USDCのため、少額での出金も気軽に進められます。
ただし、ポジションに使っている資金は出金できない点には注意してください。
STEP
資産アイコンから「Withdraw」→再度「Withdraw」をタップ
STEP
出金設定を進めて「Withdraw」→メタマスクで「署名」をタップ
①にはメタマスクのウォレットアドレスをコピペ、②はUSDCで出金数量を入力すればOKですよ!
イベントにベット
イベントへのベットはPolymarketのメイン機能です。暗号資産やスポーツ、ビジネスといった様々なジャンルのイベント結果に対してUSDCを賭けられます。
イベント例
- 2024年の米大統領選で勝利するのは?
- BTCは10月までにどの価格を下回る?
- サッカープレミアリーグで優勝するのは?
- FRBは2024年どの程度利下げを行う?
上記の質問内容に対していくつか選択肢が用意されており、ユーザーは各選択肢に対して¢(セント)で市場価格が割り当てられたYES・NOどちらかの株を購入して予想に参加します。
株の市場価格は売買によって上下し、予想割合が傾いているほど1株あたりの市場価値が高まる仕組みです。購入した時よりも株の価値が上がっていれば含み益、下がっていれば含み損状態となります。
実際にUSDCを使ってイベント結果に賭けてみましょう!
STEP
メニューの「Market」をタップ→予想に参加したいイベントをタップ
今回は、2024年9月のアメリカ政策金利予想にベットしてみます!
STEP
2つの「Sign」をタップ→メタマスクで「署名」をタップ
STEP
選択肢の中からBet YesまたはBet Noをタップ→購入株数を設定して「Buy」をタップ
FRBが9月に25bpsの利下げしてくると予想。そのため、「25bps decrease」から「Bet Yes」を選択した形ですね。
注文画面の見方
- Market:株購入の際の注文方法(成行や指値など)
- To win:予想が的中した際のおおよその配当額
- 8 shares @ 66¢:購入額に対する株数と1株あたりの市場価格
今回の例なら1株66¢の時に5ドル分の株をマーケット(成行)で購入。予想が的中すれば、賭けた5ドルが7.58ドルになるといった感じです!
STEP
メタマスクで「署名」をタップ→ポジション情報が表示される
保有株の売却
そのまま株を保有し続けるだけでなく、イベント期間終了までは保有株を現在の市場価格で売却することも可能です。購入価格より現在価格が上昇していれば差額を利益にできますが、現在価格が下落している場合は損失が確定します。
早めの利確はもちろん、予想が反転しそうな場合の損切り手段としてもぜひ活用してみてください。
STEP
資産アイコンから保有ポジションをタップ→ベットした選択肢をタップ
STEP
詳細画面の三点リーダーをタップ→「Sell shares」をタップ
STEP
売却株数を設定して「Sell」をタップ→メタマスクで「署名」にタップ
これで保有株の売却完了です。購入価格と売却価格の差額が資産画面に反映されますよ!
利益の請求
保有株のイベント期間が終了すると、予想的中した際の利益を請求できます。請求は手動で行う必要があるので、イベント期間終了後に必ずポジション情報をチェックして請求を進めてください。
STEP
資産アイコンから保有ポジションをタップ→「Redeem」をタップ
STEP
「Claim winnings」をタップ→メタマスクで「署名」をタップ
資産画面を確認して、請求した利益が反映されているか確認してね!
よくある質問
Polymarket(ポリマーケット)は日本人でも利用できますか?
日本人でも利用可能です。しかし、日本語に対応していないため英語が苦手な方はgoogle翻訳を使いましょう。
Polymarket(ポリマーケット)の利用は違法ですか?