著名な暗号資産アナリストのPlanB(@100trillionUSD)氏が29日、ビットコインの強気相場が継続しており、2025年6月に重要な転換点である「ポイント・オブ・ノーリターン(引き返せない分岐点)」を通過したと分析を発表した。
ETF承認とトランプ当選が転換点
PlanB氏は一連の投稿で、ビットコインの長期チャート分析を通じて市場動向を解説している。同氏によると、「ETF承認とトランプ大統領当選という2つの出来事(オレンジ色のRSIドット)が、ビットコインにとって重要なファンダメンタル的事象だった。これにより多くの人がBTCを購入できるようになり、民主党による暗号資産への攻撃が終結した」と分析している。
また、同氏の分析では、ビットコインは「ポイント・オブ・ノーリターン」(黄色いドット)を2025年6月に通過したとしており、これは過去の2020年10月、2017年2月、2013年1月と同様のパターンだという。「ビットコインの強気市場はまだ終わっておらず、継続すると考えている。いつまで、どこまで高くなるかは分からないが、FOMO(買い遅れ恐怖)とクラッシュのない長期的で安定した上昇トレンドになる可能性もある」と見解を示した。

移動平均線の乖離に注目
PlanB氏は別の投稿で移動平均線の分析も行っており、「移動平均線が発散している。3、2、1でトップ(赤い丸)を待っている…」と投稿し、46万件の表示を記録した。この分析では200週間算術平均(黒線)と200週間幾何平均(グレー線)からの価格乖離が拡大していることが示されている。
チャートによると、過去の市場サイクルでは移動平均線からの大幅な乖離後にトップ(赤いドット)が形成される傾向があり、現在の市場もその段階に近づいている可能性を示唆している。ただし、同氏は明確な時期については言及していない。
PlanB氏はStock-to-Flowモデルの提唱者として知られ、ビットコインの長期価格予測で注目を集めている分析者である。同氏の分析は暗号資産コミュニティで高い関心を持たれており、今回の強気相場継続予測も投資家の間で議論を呼んでいる。