L2マントル、バイビットとの連携でUSDT0のサポート開始へ──オンチェーン資金循環を拡大

ヤマダケイスケ
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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
Highlights
  • イーサリアムのレイヤー2「Mantle Network」、Bybitとの連携でUSDT0のサポートを開始
  • BybitユーザーはMantle Networkへの高速・低コストなUSDT0の直接的な入出金が可能に
  • Mantle Network、USDT0を流動性や資本をエコシステムに呼び込むための窓口として強化

イーサリアム(ETH)のレイヤー2ソリューション「Mantle Network(マントル・ネットワーク)」は27日、暗号資産(仮想通貨)取引所「Bybit(バイビット)」と連携し、ステーブルコイン「USDT」のクロスチェーン展開規格である「USDT0」のサポート開始を発表した。この連携により、マントル・ネットワークは預かり資産総額(TVL)で最大の取引所関連レイヤー2という地位を確立することとなった。

直接入出金の実現、期間限定で出金手数料の無料化も

USDT0は従来の複雑なブリッジに依存せず、異なるネットワーク間で同じトークンを扱える仕組みを採用している。この仕組みでは、送金元のネットワークでトークンを焼却し、送金先で新たに発行する方式を採用。これにより、裏付け資産の管理が明確になり、資金が複数のネットワーク上に分散してしまう問題を解消する。ユーザーはネットワークごとに異なる規格を気にする必要がないため、シンプルかつ効率的な資金移動を進められる。

今回の連携により、バイビットユーザーはマントルネットワークとの間でUSDT0を直接入出金できるようになった。ユーザーはこの利点に加えて、同ネットワークが強みとする高速処理と低コストの恩恵も享受できる。なお、初期の利用を後押しするため、バイビットでは一定期間に限り出金手数料を無料にする措置も取られるという。

マントル・ネットワークは、このUSDT0という統一された流動性基盤を、取引所の流動性や機関投資家の資本をオンチェーンエコシステムに引き込むための窓口として活用するとしている。同ネットワーク上のDeFi(分散型金融)やRWA(現実資産)のトークン化市場などの安定した担保資産としてUSDT0を機能させ、エコシステムの成長を強力に後押ししていく構えだ。

なお、マントルは14日より、RWAの理解促進とエコシステム強化を目的とした「Mantle RWA ScholarSHIP Content Bounty」を開催している。独創性と内容品質を基準に優れたコンテンツを募集し、受賞者に総額1万5,000ドル相当のMNTトークンに加え、パートナーからの追加報酬などを提供予定。新規参加者と多様な表現をエコシステムに取り込む姿勢を示している。

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仮想通貨やBCGをメインに執筆活動を行うWebライター。2021年、ビットコインの大幅な値上がりに興味を持ち、仮想通貨の世界に参入。Binance、Bybitをメインに現物取引やステーキングサービスを活用し、資産運用を進めている。
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