京都府亀岡市、絶滅危惧種アユモドキ保護のためNFT活用クラファン開始

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目次

亀岡市、絶滅危惧種アユモドキ保護のためクラウドファンディングを開始。NFT技術を活用し環境保全と地域活性化の両立を目指す

京都府亀岡市は1日、合同会社Pens and Needlesと協力し、絶滅危惧種のアユモドキ保護を目的としたふるさと納税型クラウドファンディングを開始した。このプロジェクトでは、NFT(非代替性トークン)技術を活用し、環境保全と地域活性化の両立を目指している。

アユモドキは国の天然記念物に指定されている日本固有の淡水魚で、現在は岡山県と亀岡市の一部でのみ生息が確認されている。環境省のレッドリストでは「絶滅危惧IA類」に分類されており、早急な保護対策が求められている。従来の保護活動に加え、新たな技術やアプローチを導入することで、より効果的な保全と地域の関心喚起を図ることが重要となっている。

画像01:あゆまもプロジェクト「アユモドキ」

クラウドファンディングの返礼品として、アユモドキをテーマにしたオリジナルカードゲーム「あゆまもカードゲーム」とNFTアートを提供する。NFTアートの所有者は、環境保全の応援コミュニティ「あゆまもクラブ」に招待される。このコミュニティでは、アユモドキの保全活動に関する情報共有や意見交換を行い、活動への参加を促す。

画像02:あゆまもプロジェクト「返礼品」

集まった寄附金は、アユモドキの調査・保全活動、産卵場の維持管理、体験学習の実施、環境拠点施設の運営などに使用される。今後、亀岡市の施設訪問やワークショップ参加による特典付与やデジタルパスポートとしての活用も検討されており、継続的な関心と参加を促す仕組みづくりが進められている。

合同会社Pens and Needlesは亀岡市と協力し、『あゆまもプロジェクト』を発足。2024年8月1日には環境学習の拠点となる施設「Circular Kameoka Lab(サーキュラーかめおかラボ)」をオープンした。この施設では、カードゲームを通じた環境問題学習ワークショップなど、各種イベントの開催を予定している。

画像03:あゆまもプロジェクト「キモトユウコ氏」

カードゲームとNFTアートのイラストを担当したアーティストのキモトユウコ氏は、「イラストを通して、亀岡市民の方には親近感を、市外の方には亀岡の魅力を知っていただきたい」とコメントしている。

画像04:あゆまもプロジェクト「桂川孝裕氏」

亀岡市長の桂川孝裕氏は「アユモドキは、亀岡の豊かな自然環境の象徴です。『あゆまもプロジェクト』と環境拠点施設を通じて、市民の皆様と共にこの貴重な生物を守り、未来へ繋いでいきたい」と述べ、プロジェクトへの支援を呼びかけている。

このプロジェクトは、NFTという最新のデジタル技術とカードゲームを組み合わせた環境保全の先進的事例として注目されている。亀岡市の挑戦は、地域の自然環境保護と持続可能なコミュニティ形成の両立を目指しており、他の自治体にも影響を与える可能性がある。

デジタル技術と環境保全活動を融合し、幅広い層の関心を集める亀岡市の取り組み。この試みが長期的な保護活動の基盤を構築し、環境保全活動の新たなモデルとなることが期待される。

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参考文献

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