ハイパーリキッド、HIP-3グロースモード導入──手数料を90%以上削減、新規市場の流動性向上へ

JinaCoin編集部
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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

分散型取引所Hyperliquid(ハイパーリキッド)は19日、次回のネットワークアップグレードで「HIP-3グロースモード」を導入することを発表した。この新機能により、デプロイヤー(市場作成者)は資産ごとにグロースモードを有効化でき、手数料が90%以上削減される。

HIP-3グロースモードの概要

HIP-3グロースモードは、新規市場の取引量を増やし、流動性を高めることを目的とした機能だ。デプロイヤーは、パーミッションレスに資産ごとにこの機能を有効化できる。

有効化されると、オールイン手数料が90%以上削減され、リベートとボリューム貢献も90%以上低下する。また、連動型ステーブルコインの手数料の優遇やステーキング割引など、他の手数料割引施策とも併用可能だ。

グロースモード適用の条件

グロースモードの適用には、2つの条件が設定されている。

1つ目の条件は、デプロイヤーが受け取る手数料報酬の割合を0〜1の範囲で設定すること。

2つ目の条件は、バリデーターが運営する既存のPerp(無期限先物)市場と重複しない取引対象を選ぶこと。具体的には、暗号資産担保のPerp、暗号資産インデックス・ETF・バスケットのPerp、暗号資産を含む数学的な組み合わせのPerp、主に暗号資産を保有するラッパーやファンドのPerp、金価格連動型Perpなどは対象外となる。ただし、これらはあくまで例示であり、最終的な最終的な適格性判断はオンチェーンのバリデーター投票によって決定される。

手数料体系

グロースモード適用時の基本手数料は、一般的な担保資産(USDT、USDCなど)の場合0.0045%〜0.009%となる。これは、バリデーター運営市場の標準手数料0.045%の5〜10分の1に相当する。

ハイパーリキッド独自の連動型ステーブルコインを担保にする場合は0.0036%〜0.0081%、取引量とステーキング量が最も多いユーザーは0.00144%〜0.00288%まで手数料が下がる。

HIP-3グロースモードは、次回のネットワークアップグレードでメインネットに実装される予定で、すでにテストネットで利用可能となっている。

関連:ハイパーリキッド、レンディング機能「BLP」をテストネットで展開──マルチマージン実装の布石か
関連:ハイパーリキッドの使い方完全版

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