ハイパーリキッド、レンディング機能「BLP」をテストネットで展開──マルチマージン実装の布石か

水澤 誉往
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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
Highlights
  • ハイパーリキッドがハイパーコアテストネットで借入・貸出プロトコル「BLP」のテストを実施中
  • 現在USDCとミームコインPURRの2資産が利用可能、借入・供給・引き出し機能を確認
  • マルチマージン取引を安全に実現する基盤レイヤーとなる可能性をアナリストが指摘

分散型永久先物取引所ハイパーリキッドのチームが、ハイパーコアのテストネット上で「BLP」と呼ばれる新機能のテストを実施していることが8日、明らかになった。暗号資産アナリストのMLM氏がX(旧ツイッター)で報告した。

ネイティブレンディング市場を構築中

BLPは「BorrowLendingProtocol(借入・貸出プロトコル)」の略称と推測される。テストネット上の取引履歴では、借入(borrow)、供給(supply)、引き出し(withdraw)といった機能が確認されており、ハイパーコア上でネイティブに動作する借入・貸出市場を構成している。

現在テストネットで利用可能な資産は、ステーブルコインのUSDCとハイパーリキッドのミームコインPURRの2種類に限定されている。取引履歴では100 USDCを単位とした供給と引き出しの操作が複数回実行されており、プロトコルの動作確認が進められている。

マルチマージン実装の基盤か

MLM氏は、このレンディング機能がマルチマージン取引を安全に実現するための仕組みになる可能性を指摘している。基盤となるレンディングレイヤーを導入することで、複数の異なる資産を証拠金として利用しながら、担保資産の流動性確保とリスク管理の厳格化を両立できる利点がある。

ただし、現時点ではテストネット上での実験段階であり、正式な発表はまだない。メインネットへの実装時期や対応資産の拡大予定については明らかになっていない。

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株式会社jaybe 代表取締役。香川県三豊市出身。2010年4月、株式会社一誠社入社。2011年よりFX取引を開始。2016年3月30日、bitFlyer代表取締役社長・加納裕三氏が出演する動画で仮想通貨に興味を持ち、 1BTC価格47,180円で0.02BTCを購入したことが仮想通貨投資の始まり。2017年11月、仮想通貨投資で身に付けた知識・経験を活かし、自身初のブログ「次男坊の仮想通貨な日」を立ち上げ。2018年4月、JinaCoinの前身である「ジナキャッシュ」開設。2019年10月、収益の安定化に成功し、株式会社一誠社を退職、個人事業主として独立。2020年6月、事業拡大に伴い、株式会社jaybe(法人番号:7470001018079)を創業。 2023年、メディアの名称を「JinaCoin」に変更。月間15万PVを超える仮想通貨情報メディアに成長させる。現在は仮想通貨投資を行う傍ら、仮想通貨の普及活動やマーケットリサーチ等を行なっている。2024年6月、一般社団法人 日本クリプトコイン協会の「暗号通貨認定アドバイザー」資格を取得。仮想通貨投資活動:現物保有・デリバティブ取引・DeFi運用・エアドロップ活動。好きな銘柄:ビットコイン。著書:海外FXのはじめ方完全ガイド。WEB取材:凄腕FXトレーダーへインタビュ ー!vol.8=TitanFX。趣味:投資全般・SEO・読書
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