米Hyperion、500万ドル相当のHYPEを追加取得── 総保有量153万枚超に

JinaCoin編集部
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取得HYPEはiHYPEでステーキング・担保活用へ

米NASDAQ(ナスダック)上場の「Hyperion DeFi(ハイペリオン・デファイ)」は28日、新たに108,594 HYPEを約500万ドル(約7.4億円)で追加購入したと発表した。これにより、同社が保有するHYPEトークンは1,535,772枚となり、評価額は約6,947万ドル(約103億円)にのぼる。

取得したHYPEトークンは、リキッドステーキング・プロトコル「Kinetiq(キネティック)」が提供する「iHYPE(アイハイプ)」に投入される予定だ。iHYPEは、特定の機関投資家のみが利用できるゲーテッドスマートコントラクト環境で、厳格なKYB(法人確認)およびAML(マネーロンダリング対策)手続きを経た参加者にのみ提供されている。

ハイペリオンの最高投資責任者(CIO)であるチョン・ヒョンス氏は、「当社はキネティックとの共同バリデーターの立ち上げを成功裏に終えた後も、キネティックチームとの連携をさらに深め、HyperEVM DeFi戦略を実行中だ」と述べた。

また同氏は、「ハイペリオンは、キネティックの機関投資家向けリキッドステーキングソリューションを初めて導入する上場企業であり、Hyperliquid(ハイパーリキッド)特有の金融機会を株主に提供することを目指している」と述べた。

ハイペリオンは、iHYPEを通じて受動的なステーキング収益を得られるだけでなく、同トークンをHyperEVM上やオフチェーンパートナーとの取引における担保資産として活用し、資本効率の向上を図る方針だ。加えて、同社はキネティックが展開する「kPoints(ケイポイント)」インセンティブプログラムにも参加し、同エコシステムの成長に継続的に関与していく姿勢を見せている。

キネティックの共同創業者兼最高技術責任者(CTO)であるジャスティン・グリーンバーグ氏は、「ハイペリオンとの連携は、ハイパーリキッドにおける機関投資家の関与モデルとして標準を築きつつある。iHYPEのローンチパートナーとして、ハイペリオンはDeFi(分散型金融)における革新的な姿勢を示し続けており、共にオンチェーンファイナンスの未来を形作っていけることを嬉しく思う」とコメントしている。

本件は、DeFiにおける機関投資家向けソリューションが実際に運用段階へと移行していることを示す好例といえる。ハイペリオンはその先駆者として、規制対応と資産効率の両立を図るモデルを体現しており、今後の業界全体の動向にも影響を与える可能性が高い。こうした事例は、オンチェーン金融の実用性と信頼性を一段と押し上げる原動力となるだろう。

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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=148.36円、1 HYPE=45.25ドル)

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