グーグルは6日、AI搭載の金融情報プラットフォーム「グーグル・ファイナンス」に予測市場データの統合を発表した。暗号資産(仮想通貨)ベースの分散型予測市場プラットフォーム、カルシとポリマーケットのデータにアクセス可能となり、将来の市場イベントに関する「群衆の知恵」を活用した分析が可能になる。
予測市場でGDP・金利予測を視覚化
ユーザーは「2025年のGDP成長率はどうなるか」「12月のFRB金利決定はどうなるか」といった質問を検索ボックスから直接入力することで、市場における現在の確率と時系列での変化を確認できる。グーグル・ファイナンスのインターフェースで予測市場データが視覚化され、投資判断の材料として活用可能だ。
ポリマーケットは、イーサリアムベースの分散型予測市場プラットフォームとして、2024年米大統領選挙の予測で注目を集めた。一方、カルシは米商品先物取引委員会(CFTC)の規制下で運営される予測市場取引所で、暗号資産決済に対応している。
予測市場データは今後数週間で展開され、まずラボユーザーから利用開始となる。グーグルはこれまで米国のみで提供していた新グーグル・ファイナンスを、今週インドへも展開開始した。
関連:分散型予測市場、週間取引高が過去最高の20億ド突破──ポリマーケットがカルシ抜き返しトップ奪還
関連:gumi子会社、ポリマーケット型の予測市場サービス検討開始──AI・ブロックチェーン活用




