2,000万人が利用、ビットコインに次ぐ新コース
キャッシュレス決済サービス「PayPay(ペイペイ)」は28日、PayPayポイントを使った資産運用の疑似体験ができる「ポイント運用」において、新たに「イーサリアムコース」の提供を開始したことを発表した。これにより、同サービスではビットコインに次いで2種類目の暗号資産(仮想通貨)に連動するコースが選択可能となる。
「ポイント運用」は、証券口座の開設などを必要とせず、PayPayアプリ内で手軽に資産運用の疑似体験ができるサービスとして、2025年5月時点で運用者数が2,000万人を突破している人気サービスである。
同サービスでは、今年1月13日に「ビットコインコース」の提供を開始して以来、運用者数が増加しており、ユーザーからの需要も高まっていたという。運営会社の「PPSCインベストメントサービス」によると、価格変動の大きさや上昇への期待感から、他の仮想通貨に連動するコースの拡充を望む声が多く寄せられており、今回の「イーサリアムコース」追加に至ったとしている。
多様な選択肢を提供する「ポイント運用」のコース
今回「イーサリアムコース」が加わったことで、「ポイント運用」で選択できるコースは合計10種類となった。ユーザーは自身のリスク許容度や興味に合わせて、さまざまなコースを組み合わせることができる。
代表的なコースとしては、以下のようなものが提供されている(説明文はプレスリリースより抜粋)。
- ビットコインコース:ビットコイン価格への連動を目指すコース。株式や債券といった伝統的な金融資産とは異なる値動きを期待するユーザーに向いている。
- 金(ゴールド)コース:金価格に連動するETF(上場投資信託)への連動を目指すコース。一般的に、株価が下落する局面で価格が安定する傾向があるとされるため、リスク分散をしたいユーザーに適している。
- アメリカ超長期国債チャレンジコース:満期まで20年以上の米国債価格の約3倍の値動きをするETFへの連動を目指すコース。短期的な大きな値動きを狙うユーザー向け。
活発化するポイントサービスによる仮想通貨投資
近年、日常的に貯まるポイントを元手に、より手軽に仮想通貨への投資を体験できるサービスが広がりを見せている。
例えば、楽天グループの「楽天ポイントビットコイン」では、ビットコイン価格に連動して楽天ポイントの運用残高が変動するサービスが提供されている。また、フリマアプリの「メルカリ」では、関連会社の「メルコイン」が提供する「ビットコイン取引」サービスを通じて、ビットコインだけでなく、イーサリアムやエックスアールピー(XRP)といった複数の仮想通貨を売買できる機能が搭載されている。
今回、2,000万人以上という巨大なユーザー基盤を持つPayPayが、ビットコインに加えてイーサリアムという新たな選択肢を提供したことは、日本国内における仮想通貨のさらなる普及と、資産運用への関心を高めるきっかけとなるかもしれない。PayPayポイントが貯まっているユーザーは仮想通貨投資の新たな選択肢として、検討してみて良いだろう。
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