米トレーディングカード製造会社カードスミス(Cardsmiths)は6日、暗号資産(仮想通貨)と交換可能なトレーディングカードシリーズ「Currency Series 5」を発売した。今回のシリーズには、1ビットコイン(BTC)と交換できるカードが5枚封入されており、現在のBTC価格で1枚あたり約10万ドル(約1,540万円)以上の価値がある。Decryptが報じた。
37ドルから購入可能、確率は96分の1
新シリーズは同社ウェブサイトおよび一部小売店で販売されており、2パック入りボックスは37ドルから購入可能である。各パックには5枚のトレーディングカードが封入されている。仮想通貨と交換可能なカードは約96パックに1枚の確率で封入されており、ビットコインのほか、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、ドージコイン(DOGE)と交換できるカードも含まれる。
カードスミスのスティーブン・ロニーCEOは「Currency Series 5への需要は過去のすべてのリリースを上回っている。関心の広がりと深さは、これまでのどのCurrencyセットよりも大きい」とDecryptに語った。
過去には13ドルで11.5万ドル獲得も
過去1年間で、コレクターたちはカードスミスの仮想通貨交換カードから大きな利益を得ている。2月には50ドルのパックから1BTC交換カードを引き当てたユーザーが登場し、8月にはゲームストップで購入した約13ドルのパックから当時約11.5万ドル相当の1BTC交換カードを引き当てた事例も報告されている。
同社は今後も新シリーズの展開を予定しており、ロニーCEOは「Currency Series 6を含む将来のセットの開発がすでに進行中である」と明かした。
ブロックチェーン連携プラットフォームも台頭
トレーディングカード市場では、ブロックチェーン技術との統合も進展している。物理カードとデジタル技術を融合させた「Phygitals(フィジタルズ)」のようなプラットフォームが登場し、現物カードをデジタルツイン化してオンチェーン上で所有権を売買できる仕組みが構築されている。
フィジタルズはポケモンカードやワンピースカード、遊戯王カードをはじめとした、国内でも人気の高いタイトルに対応。2025年10月時点で、ソラナ上で100万トランザクションを処理し、累計取引高7,250万ドルを突破。カード提出者には再販時の売上収益1%が永続的に分配される仕組みや、独自トークンエアドロップへの期待感から、コレクターと仮想通貨ネイティブユーザー双方の注目を集めている。




