28日の米国暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインとイーサリアムの現物ETFに資金流入が続いた。同日上場したソラナ現物ETF「BSOL」も、初日から堅調な資金流入を記録した。
ビットコイン(BTC)現物ETFの動向
ビットコイン現物ETFは2億240万ドルの純流入。4日連続で資金流入となった。
ARKB(ARK 21Shares Bitcoin ETF)に7,580万ドル、FBTC(Fidelity Wise Origin Bitcoin Fund)に6,700万ドルなど全3銘柄に流入し、流出した銘柄はなかった。
ETF開始以来の累計純流入額は623億400万ドルとなった。
イーサリアム(ETH)現物ETFの動向
イーサリアム現物ETFは2億4,600万ドルの純流入。2日連続で資金流入を維持した。
ETHE(Grayscale Ethereum Trust)から270万ドルが流出した一方、FETH(Fidelity Ethereum Fund)に9,930万ドル、ETHA(iShares Ethereum Trust ETF)に7,640万ドルなど、全3銘柄に流入した。
ETF開始以来の累計純流入額は147億5,100万ドルを記録した。
ソラナ(SOL)現物ETFの動向
ソラナ現物ETF「BSOL(Bitwise Solana Staking ETF)」は28日に上場。上場時に2億2,290万ドルのシード資金が投入され、初日には6,950万ドルの純流入を記録した。
これに伴い、昨日まで取り上げていた「SSK(REX-Osprey Solana + Staking ETF)」に代わり、本日からはBSOLの動向を掲載する。
HBAR・ライトコイン現物ETFも上場
28日には、ソラナのほかHBARおよびライトコインの現物ETFが米国市場に初めて上場した。いずれもカナリー・キャピタルが運用するもので、HBARは「Canary HBAR ETF(HBR)」、ライトコインは「Canary Litecoin ETF(LTCC)」としてナスダックで取引を開始した。
ブルームバーグのETFアナリストであるエリック・バルチュナス氏のX投稿によれば、上場初日の取引高はHBRが約800万ドル、LTCCが約100万ドルと、いずれも堅調な滑り出しを示した。新規ETFの上場が相次いだことで、仮想通貨市場全体に対する投資家の関心が再び高まりつつある。
28日の米国仮想通貨市場では、ビットコインとイーサリアムの現物ETFへの資金流入が続き、同日上場したソラナ現物ETFも初日から堅調な資金を集めた。ETF全体では流入超の展開となり、市場の資金動向は落ち着きを取り戻しつつある。
同日、HBARやライトコインの現物ETFも上場し、投資対象の裾野が広がった。地政学リスクや米中首脳会談、FOMC、米政府閉鎖問題など不透明要因は多いものの、ETF市場の拡大が仮想通貨市場全体の下支えとなることが期待される。
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