米経済指標好調により仮想通貨市場全面安【仮想通貨チャート分析】

廣野倭佳菜
19 Min Read

仮想通貨チャート分析

イーサリアム(ETH):月足抵抗線で大反発、下落はどこまで?

イーサリアム (ETHUSD)日足チャート分析 2025年1月8日
イーサリアム 日足チャート分析 2025年1月8日

イーサリアム価格は、昨日の相場で8.30%下落した。現在は3380ドル付近を推移している。

昨日発表された米国の2つの経済指標、11月雇用動態調査(JOLTS)の求人件数と、12月のISM非製造業景況指数が予想を上回ったことで、仮想通貨市場は全面安となった。また、米国の底堅い経済状況を受け、市場参加者達は2025年の利下げ予測をさらに後退させた。

一昨日までのイーサリアム相場は、順調に安値と高値を切り上げる展開が続いていたが、昨日の急落によって、直近5日分の上昇幅が打ち消された。テクニカル的には、月足三角持ち合いの上限線が抵抗線として機能し、下落を誘発したと考えられる。現在は、過去に三角持ち合いの安値を結んだ延長線がサポートになって価格を維持している。

イーサリアム (ETHUSD)4時間足チャート分析 2025年1月8日
イーサリアム 4時間足チャート分析 2025年1月8日

4時間足では、昨日出現したゴールデンクロスがダマシとなった。昨日の下落によって、短期移動平均線は長期移動平均線を下抜けた。1時間足レベルの上昇平行チャネル(水色)を勢いよく下にブレイクし、大幅な下落を記録した。執筆時は過去の相場で出現した三角持ち合いの安値を結んだ線でサポートされようとしているが、今後の値動きでブレイクされる展開も予想される。弱気派が売り圧力を強める場合、価格は過去の相場でも意識されている3300ドル付近まで下落する可能性が高いと考えられる。

ビットコイン(BTC): 10万ドルの価格維持に失敗、9万7,000ドル割れ

ビットコイン(BTC USD) 日足チャート分析 2025年1月8日
ビットコイン 日足チャート分析 2025年1月8日

ビットコイン価格は、昨日の相場で前日比5.16%下落した。心理的節目となる100,000ドルの大台を割り込み、現在は97,000ドル付近を推移している。

ビットコインの日足を確認すると、昨日の下落によって一昨日(6日月曜日)の上昇幅をすべて打ち消した形となった。平行チャネルを使用したテクニカル分析では、下降平行チャネル(赤)の上限線で抵抗され、現在はチャネルの半値ライン付近まで下落している。

ビットコイン(BTC USD) 4時間足チャート分析 2025年1月8日
ビットコイン 4時間足チャート分析 2025年1月8日

4時間足で細かい値動きを確認すると、日本時間の深夜から朝方にかけて、価格は右肩下がりであったことが認識できる。今日の相場では、下降平行チャネルの半値ラインが重なる95,000ドル付近でサポートされるのかが焦点となりそうだ。もし弱気派によって95,000ドルのサポートに失敗した場合、下降平行チャネルの下限値を試しに行く展開も考えられる。その場合、価格は90,000ドルを下回る可能性が出てくると推測される。

ソラナ(SOL):今後200ドルが再び鍵に

ソラナ(SOL USD) 日足チャート分析 2025年1月8日
ソラナ 日足チャート分析 2025年1月8日

ソラナは、昨日の相場で前日比7.35%下落した。現在は200ドル付近を推移している。

一昨日までローソク足は上昇平行チャネル(赤)を上抜けて推移していたが、昨日の下落によってチャネル内に押し戻された。現在は、日足下降平行チャネル(緑)の上限線や200ドル水平線でのサポートを試している状況だ。200ドルは、過去の相場でも心理的節目価格として指示線や抵抗線として機能した経験があるため、今日のトレードにおいても非常に重要なテクニカルポイントになりそうだ。

ソラナ(SOL USD) 4時間足チャート分析 2025年1月8日
ソラナ 4時間足チャート分析 2025年1月8日

4時間足では、上昇平行チャネル(赤)を一度上抜け、ブレイクワンタッチを形成しようとしていたが失敗した。ローソク足は、平行チャネルの下限値に向かって下落しているように捉えられる。弱気派が売り圧力を強め、200ドルの大台を割る展開になった場合は、上昇平行チャネルの下限値でのサポートを試しに行くと予想される。

シンボル(XYM):弱気三角持ち合いブレイク近いか

シンボル (XYMUSD)日足チャート分析 2025年1月8日
シンボル 日足チャート分析 2025年1月8日

シンボルは、昨日の相場で前日比5.55%下落した。現在は0.0175ドル付近を推移している。

日足では、引き続き弱気三角持ち合いを形成している。現在は0.017ドルの抵抗線を試している状況だ。0.017ドルは長期移動平均線も重なっているため、テクニカル的には比較的強い抵抗線であると考えられる。しかし、弱気三角持ち合いは、売り手が買い手より優勢であることを示しており、下方向へのブレイクアウトによって完成されるのが一般的である。トライアングルの下辺を終値ベースでローソク足実体を伴って下抜く場合、下落シグナルを発生させることになるだろう。

シンボル (XYMUSD)4時間足チャート分析 2025年1月8日
シンボル 4時間足チャート分析 2025年1月8日

4時間足では、短期移動平均線はまもなく中期移動平均線を下抜けようとしている。昨日の下落で4時間足レベルの直近安値を下回り、三角持ち合いの上抜けがさらに厳しいものになっている。今日の相場では0.017ドル付近での攻防戦が注目されそうだ。

関連チャート分析ツール「トレーディングビュー」の使い方
関連ソラナ、下落相場の終わりを示唆【仮想通貨チャート分析】

 

使用インジケーター

  • トレンドライン 
    • 月足:白 週足:黄色 日足:緑 4時間足:赤 1時間足:青
  • 水平線 
    • 最高値or直近高値:ピンク 
    • 最安値or直近高値:水色 
    • レジサポライン:紫
  • SMA(単純移動平均線)
    • 短期(25日):青 
    • 中期(50日):赤
    • 長期(200日):緑
  • ボリンジャーバンド
    • 30SMA
    • 20SMA

使用オシレーター

  • MACD、RSI、出来高

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仮想通貨やFX、AI系について執筆活動をするWebライター。海外留学中に為替をはじめとした金融マーケット情報に興味を持ち、2023年に仮想通貨とFX業界に参入。市場動向を常に追いかけ、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析を両方取り入れた市場解析やシナリオ構築が得意。
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