ネイルサロン運営などで知られる東証グロース上場のコンヴァノ(6574)は13日、2026年3月期第2四半期の決算を発表した。売上収益は38.5億円(前年同期比154.7%増)、営業利益は18.4億円(前年同期は1.1億円の赤字)と大幅な黒字転換を達成。ビットコイン保有量は10月末時点で665 BTCに到達し、時価総額は111.7億円となった。
BTC保有が8月から4倍に急増
同社は通期(2026年3月期)の業績予想を大幅に上方修正した。売上収益は123.7億円(前期比281.7%増)、営業利益は65.4億円(前期比4740.7%増)と見込んでいる。ビットコイン保有戦略室が運用するBTC投資が業績を牽引し、9月から10月にかけての市場変動で大きな収益を獲得した形だ。
コンヴァノのビットコイン保有量は8月時点の164 BTCから約4倍に増加し、10月末時点で665 BTCに到達。国内の上場企業では5位の保有規模となっている。同社はディーリング・オプション戦略とデルタ・ニュートラル戦略を組み合わせ、市場価格の変動を活用しながらリスクを抑制する運用を実施している。
同日、コンヴァノは暗号資産(仮想通貨)の測定モデルとしてIAS38「無形資産」に基づく原価モデルを採用すると発表した。2025年度第2四半期より適用を開始する。10月7日に策定した「シン・コンヴァノ 21,000ビットコイン財務補完計画」で暗号資産の売却を含む運用方針へと転換しており、原価モデルの採用により投資家への比較可能性を確保する狙いがある。
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同社は株主還元策として2026年1月31日までに2億円、50万株を上限とする自己株式取得も実施。主力のネイル事業「FAST NAIL」は75店舗まで拡大しており、ヘルスケア事業ではLG ChemやHM Solutionとの業務提携も進めている。




