コンヴァノ、Q2決算で大幅黒字転換──BTC運用奏功、保有額111.7億円

水澤 誉往
7 Min Read
画像はコンヴァノ公式HPより引用
Highlights
  • コンヴァノはQ2営業利益18.4億円で黒字転換を達成し、通期予想は65.4億円に上方修正
  • ビットコイン保有量は10月末時点で665 BTC(時価111.7億円)に到達、8月の164 BTCから約4倍に増加
  • 暗号資産の会計方針として原価モデル(IAS38)を採用し、2025年度第2四半期より適用を開始

ネイルサロン運営などで知られる東証グロース上場のコンヴァノ(6574)は13日、2026年3月期第2四半期の決算を発表した。売上収益は38.5億円(前年同期比154.7%増)、営業利益は18.4億円(前年同期は1.1億円の赤字)と大幅な黒字転換を達成。ビットコイン保有量は10月末時点で665 BTCに到達し、時価総額は111.7億円となった。

BTC保有が8月から4倍に急増

同社は通期(2026年3月期)の業績予想を大幅に上方修正した。売上収益は123.7億円(前期比281.7%増)、営業利益は65.4億円(前期比4740.7%増)と見込んでいる。ビットコイン保有戦略室が運用するBTC投資が業績を牽引し、9月から10月にかけての市場変動で大きな収益を獲得した形だ。

コンヴァノのビットコイン保有量は8月時点の164 BTCから約4倍に増加し、10月末時点で665 BTCに到達。国内の上場企業では5位の保有規模となっている。同社はディーリング・オプション戦略とデルタ・ニュートラル戦略を組み合わせ、市場価格の変動を活用しながらリスクを抑制する運用を実施している。

同日、コンヴァノは暗号資産(仮想通貨)の測定モデルとしてIAS38「無形資産」に基づく原価モデルを採用すると発表した。2025年度第2四半期より適用を開始する。10月7日に策定した「シン・コンヴァノ 21,000ビットコイン財務補完計画」で暗号資産の売却を含む運用方針へと転換しており、原価モデルの採用により投資家への比較可能性を確保する狙いがある。

関連:コンヴァノ、「シン・コンヴァノ計画」策定──保有ビットコインを運用へ

同社は株主還元策として2026年1月31日までに2億円、50万株を上限とする自己株式取得も実施。主力のネイル事業「FAST NAIL」は75店舗まで拡大しており、ヘルスケア事業ではLG ChemやHM Solutionとの業務提携も進めている。

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株式会社jaybe 代表取締役。香川県三豊市出身。2010年4月、株式会社一誠社入社。2011年よりFX取引を開始。2016年3月30日、bitFlyer代表取締役社長・加納裕三氏が出演する動画で仮想通貨に興味を持ち、 1BTC価格47,180円で0.02BTCを購入したことが仮想通貨投資の始まり。2017年11月、仮想通貨投資で身に付けた知識・経験を活かし、自身初のブログ「次男坊の仮想通貨な日」を立ち上げ。2018年4月、JinaCoinの前身である「ジナキャッシュ」開設。2019年10月、収益の安定化に成功し、株式会社一誠社を退職、個人事業主として独立。2020年6月、事業拡大に伴い、株式会社jaybe(法人番号:7470001018079)を創業。 2023年、メディアの名称を「JinaCoin」に変更。月間15万PVを超える仮想通貨情報メディアに成長させる。現在は仮想通貨投資を行う傍ら、仮想通貨の普及活動やマーケットリサーチ等を行なっている。2024年6月、一般社団法人 日本クリプトコイン協会の「暗号通貨認定アドバイザー」資格を取得。仮想通貨投資活動:現物保有・デリバティブ取引・DeFi運用・エアドロップ活動。好きな銘柄:ビットコイン。著書:海外FXのはじめ方完全ガイド。WEB取材:凄腕FXトレーダーへインタビュ ー!vol.8=TitanFX。趣味:投資全般・SEO・読書
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