8,000万人のチェース顧客に向けた導線拡大

暗号資産(仮想通貨)取引所大手の「Coinbase(コインベース)」は30日、米国最大級の銀行である「JPMorgan Chase(JPモルガン・チェース、以下チェース)」とパートナーシップを締結したと発表した。この提携により、チェースの顧客8,000万人超が、より簡単に仮想通貨にアクセスできるようになるという。

まず、2025年秋から、チェースのクレジットカードを利用してコインベース口座に入金し、仮想通貨の購入に充てることが可能になる。ただし、これらの取引にはキャッシング条件が適用される場合がある。

次に、2026年からは、チェースのクレジットカードのポイントプログラム「Ultimate Rewards(アルティメット・リワーズ)」のポイントを、米ドル連動型ステーブルコイン「USDC」に交換できるようになる。発表によると、これは主要なクレジットカード報酬プログラムにおいて、初めて仮想通貨への交換が可能となる事例だ。交換はコインベースが開発を主導するブロックチェーン「Base(ベース)」ネットワーク上で行われる予定だ。

さらに同年には、チェースの銀行口座をコインベースに直接連携する機能も提供される。これにより、銀行口座からコインベースへの送金が一層簡便になり、既存の連携手段に加えて新たな選択肢が加わることになる。

コインベースが米国有数の銀行と提携することで、仮想通貨への参入障壁が下がる可能性がある。リワードポイントのUSDC交換も、仮想通貨に馴染みのない層の利用拡大につながると考えられる。こうした動きは、今後の市場拡大の一端を担うことになるだろう。

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