米クリーンコア、約260億円の資金調達でドージコイン財務戦略を開始

ヤマダケイスケ
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水性オゾン洗浄システムを手掛ける米企業「CleanCore Solutions(クリーンコア・ソリューションズ、以下クリーンコア)」は2日、「Dogecoin Foundation(ドージコイン財団)」の公式企業部門「House of Doge(ハウス・オブ・ドージ)」と提携し、ドージコインを基盤とする財務戦略を開始すると発表した。

財団初公認のトレジャリー戦略に着手

クリーンコアはドージコインの財務戦略を始めるにあたり、総額約1億7,500万ドル(約260億円)の私募増資(PIPE)による資金調達を行うとしている。この取引には、「Pantera Capital(パンテラ・キャピタル)」を含む、80以上の著名な機関投資家や暗号資産(仮想通貨)ネイティブな投資家グループが参加。NYSE Americanによる追加上場申請の承認を含む特定の条件が満たされれば、4日にも取引が実行される見込みだ。

この提携の大きな特徴は、ドージコイン財団がクリーンコアの戦略を公式に支援している点にある。企業が財務資産としてドージコインを採用する事例も現れ始めているが、「財団公認の公式トレジャリー」として位置付けられるのは同社が初の事例となる。

また、トレジャリー戦略の発表に加え、経営体制にも変化がみられた。クリーンコアの取締役会会長には著名弁護士のアレックス・スピロ氏が就任し、ドージコイン財団ディレクターのティモシー・ステビング氏が取締役会に加わった。さらに、ハウス・オブ・ドージのCEOであるマルコ・マルジョッタ氏がCIO(最高投資責任者)として参画。両組織の連携が一層強化された形だ。

クリーンコアのCEOであるクレイトン・アダムス氏は「ドージコインを財務の基盤とすることで、先進的な準備戦略を実現すると同時に、上場企業が大胆な変化を受け入れられることを証明している」とコメント。今回の提携は、同社とドージコインコミュニティ双方にとって画期的な瞬間であると付け加えた。

ドージコインは「ミームコイン」という枠を超え、企業成長を支える財務資産へと進化しつつある。今回の動きが仮想通貨財務戦略を検討する企業にどう影響を及ぼすか、今後の市場動向からも目が離せない。

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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=148.8円)

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仮想通貨やBCGをメインに執筆活動を行うWebライター。2021年、ビットコインの大幅な値上がりに興味を持ち、仮想通貨の世界に参入。Binance、Bybitをメインに現物取引やステーキングサービスを活用し、資産運用を進めている。
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