NYSEアメリカン上場のCleanCore Solutions(クリーンコア・ソリューションズ:ZONE)は16日、追加で1億DOGE(ドージコイン)を取得し、公式ドージコイン財務戦略(Official Dogecoin Treasury)の総保有量が6億枚を超えたと発表した。同社は30日以内に10億DOGE取得という短期目標に向けて着実に前進しており、ドージコイン財団公認の財務戦略として注目を集めている。
1週間で5億枚から6億枚へ急速拡大
今回の追加取得により、同社のドージコイン保有量は6億枚を突破した。同社は9月8日に2億8,542万DOGE(約100億円相当)を取得し、9月11日には5億DOGE超の大台に到達していた。わずか1週間で1億枚を追加取得し、30日以内の10億DOGE目標達成に向けて順調な進捗を示している。
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クリーンコアの財務戦略は、ドージコイン財団の公式企業部門「House of Doge(ハウス・オブ・ドージ)」が支援する形で実施されており、同社の最高投資責任者(CIO)兼ハウス・オブ・ドージCEOのマルコ・マルジョッタ氏は「6億DOGEを超えることは重要なマイルストーンであり、我々の規律ある財務戦略の継続的進展を示している」と述べた。
ドージコインの価格上昇と市場信頼度向上
同社の公式財務戦略開始(9月5日)以降、ドージコインの価格は約0.2417ドルから0.27-0.30ドルのレンジまで上昇しており、機関投資家の積極的な蓄積戦略が市場の関心と前向きなセンチメントを高めている。
クリーンコアの長期目標は、ドージコインの流通供給量の5%取得という野心的なもので、これによりドージコインを主要な準備資産として確立することを目指している。同社は9月3日に約1億7,500万ドル(約260億円)の私募増資を実施しており、パンテラ・キャピタルを含む80以上の著名機関投資家が参加している。
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決済・送金での実用性拡大も視野
ハウス・オブ・ドージは今後数か月で、ドージコインの実用性向上に向けた複数のイニシアティブを発表予定としている。決済、トークン化、ステーキング類似商品、国際送金など、DOGEの高度な実用例の開拓を通じて、「ミームコイン」の枠を超えた企業財務における主要デジタル資産としての地位確立を狙っている。
機関投資家や企業財務におけるデジタル資産の多様化が進む中、ドージコインの流動性、規模、活発なグローバルネットワークは、取引通貨と長期準備資産の両方の機能を果たす可能性を示している。クリーンコアの透明性ある蓄積アプローチは、既にDOGEの長期的な可能性への市場信頼度向上に寄与していると評価されている。